仮想通貨

【51%攻撃とは?】初心者向けに仮想通貨用語をわかりやすく解説

10月 5, 2022

『51%攻撃って、何のこと?』

『仮想通貨って、本当に大丈夫?』

51%攻撃という言葉を知って、そんな不安や疑問を感じた方も多いです。51%攻撃って、なんだか怖い言葉ですよね。

51%攻撃とは、マイニングを行うマイナーがブロックチェーンネットワークの51%以上を占めて、データの改ざんを行うことです。改ざんや不正ができないはずのブロックチェーンでそんなことが起こりうるのでしょうか?

とはいえ、51%攻撃の概要について理解していないと、いつまでも仮想通貨の波に乗れません。

そこで今回は初心者向けに51%攻撃についてわかりやすく説明します。  

この記事を読めば、51%攻撃のことがわかり、仮想通貨のリスクを認識できます。



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51%攻撃とは?

51%攻撃とは?

51%攻撃とは、マイニングを行う全マイナーのうち悪意のあるマイナーがブロックチェーンネットワーク全体の51%以上を占めて、データの改ざんを行うことをいいます。

ビットコインなどの仮想通貨は、取引や送金データをブロックチェーン上につなぐための仕組みとして、PoWを採用しています。

PoWは取引が正しく行われたかどうか承認する作業で、膨大な電気量、計算量を要するため世界中のPCを使用して承認作業を行います。

取引の承認方法としてマイナーの51%以上の承認を得た場合、取引が承認されるため承認作業を行うマイナーが嘘の承認作業を行えば、その取引データは改ざんされてしまいます。

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51%攻撃のデメリット

51%攻撃のデメリット

実は51%攻撃は、攻撃者側にあまりメリットがありません。そのため、51%攻撃は起こりにくいと考えられています。

なぜなら、51%攻撃にはデメリットが多いからです。51%攻撃の主なデメリットは以下の3つです。

  • 膨大なコストがかかる
  • 仮想通貨の価値が暴落する
  • あまりにもメリットがない

それぞれを解説します。

膨大なコストがかかる

膨大なコストがかかる

ビットコインなどの仮想通貨をマイニングする際は膨大な電力や計算量がかかるため、必然的にコストもかかります。

51%攻撃をするということはそれだけ大量の計算容量を必要とするため、その分の電気代などの膨大なコストがかかります。

PoSという別のアルゴリズムでも、51%攻撃をしたい仮想通貨の過半数以上を保有しなければなりません。

もし51%攻撃が成功したとしても、51%攻撃するためのコストが膨大にかかってしまいます。

仮想通貨の価値が暴落する

暗号資産の価値が暴落する

仮に51%攻撃に成功して不正に仮想通貨を入手できたとしても、その事件によって仮想通貨の価格が暴落する可能性があります。

2013年に起きた「Ghash.io」というビットコインのマイニングプールの計算能力が50%を超えそうになった際はビットコインの価格が下落しました。

ビットコイン以外のPoWを採用している参加者が少ない仮想通貨では、全体の計算能力が小さいため将来的に同様の事件が起きても不思議ではありません。

しかし、結局は仮想通貨の価格が暴落してしまうので、51%攻撃のメリットは得られません。

あまりにもメリットがない

結果的にメリットがない

結論、51%攻撃をするメリットはほとんどありません。

前述でも解説しましたが、51%攻撃を行うことでマイニングによる膨大なコストや、ある仮想通貨に対して51%攻撃が行われたと全世界に知れ渡ることにより仮想通貨の価値は暴落します。

よってマイニング報酬を独占したとしてもその報酬が無価値なものになり、攻撃者側にとって51%攻撃はあまりにもメリットがなく、事実上51%攻撃は起こりにくいです。

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51%攻撃の具体例

51%攻撃の具体例

ここでは、実際に51%攻撃の被害を受けた仮想通貨などの実例を3つ紹介します。

1つ目は、2013年12月に「Ghash.io」というビットコインのマイニングプールの計算能力が50%を超えそうになったことで、51%攻撃が懸念され、それによりビットコインの価格が下落しました。

2つ目は、2018年5月13日から15日にかけてモナコインに51%攻撃とされる不正ハッキングが起こり、海外仮想通貨取引所から約1000万円が不正に引き出される被害がありました。

3つ目は、2018年5月にビットコインゴールドが51%攻撃にあい、約20億円の被害額を受けました。

また、2020年1月にビットコインゴールドは2度目の51%攻撃を受けて数千万円が二重支払いされました。

しかし、2020年7月に再び51%攻撃を検知しましたが、阻止することに成功したとされています。

このように、51%攻撃とみられる被害は実際に起こっています。攻撃者にどの程度のメリットがあるのかはわかりませんが、仮想通貨市場全体を揺るがすリスクは存在します。

51%攻撃というリスクの存在を知っておくことは大切です。

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51%攻撃の対策

51%攻撃の対策

51%攻撃の対策として、別のコンセンサスアルゴリズムがあり、代表的なものがPoSです。

PoSとは、取引や送金記録を承認する計算作業ではなく、コインの保有量や保有期間によって承認条件が決定します。

そのため、ある仮想通貨を51%以上所持していないと51%攻撃は起きません。

51%攻撃を行うためには、巨額の費用をかけて仮想通貨を買い集める必要があります。しかし、51%攻撃を行えば、仮想通貨の価値が暴落してしまいます。よって、得られる利益はほとんどなく、むしろ大きな損失を被ることになります。

PoSはイーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)などの仮想通貨で採用されています。

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まとめ 51%攻撃について

まとめ 51%攻撃について

今回は51%攻撃の概要や具体例、対策について初心者向けにわかりやすく解説してきました。

結論、51%攻撃はブロックチェーンにおける承認権の独占以上のことはできず、攻撃者側にも膨大なコストや損失を被るため、メリットはほとんどありません。

しかし、PoWを採用している仮想通貨に対して51%攻撃が起こる可能性が少なからずあります。

PoSなどのアルゴリズムを持つ仮想通貨もありますので、51%攻撃が心配な方は分散投資すると良いでしょう。

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  • この記事を書いた人

長谷川貴光

ファイナンシャルプランナー(FP3)SEOコンサルティング・Webライティングのお仕事も行っています。インデックス投資・米国株投資などの記事作成が可能です。SEO集客や売上アップにお困りの方は、ぜひTKAソリューションにご相談ください! 仮想通貨投資は5年目。仮想通貨の長期積立で時価は倍になりました。投資の始め方や注意点ついて、初心者の方向けにわかりやすく解説していきます。

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