Celo(CELO)とは、スマートフォン利用者の間で仮想通貨利用を促すために立ち上げられたプロジェクトにより発行されている仮想通貨です。
仮想通貨というと、その内容の難しさから、取引することを控えてしまいがちです。
しかし、仮想通貨の取引では、取引差益を得られたりするメリットがあるので、勇気を出して一歩踏み出すことが重要です。
ここでは、Celoの特徴を解説します。
この記事を読めば、Celoの強みや今後の展望を理解することができるでしょう。
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この記事でわかること
Celo(CELO)とは?
Celoとはセロと読みます。そのコンセプトは、「すべての人が豊かになる金融システムの構築」で、スマートフォンを利用した仮想通貨取引を広めているプロジェクトとなっています。
Celoのプラットフォームで利用されている独自のトークンが仮想通貨Celoです。
すでに、世界中の人たちの生活に浸透しているスマートフォンに焦点を当てることで、ウォレットなどの仮想通貨特有のシステムに抵抗がある人にでも、気軽に利用してもらえることを狙っています。
さらに、発展途上国を中心とした銀行や取引所にアクセスできない人々に対して、仮想通貨の利用を提供することを目標としているシステムとなっています。
これらの工夫により、Celoのサービスは仮想通貨に抵抗のある人にも、利用していただける仕組みに仕上がっています。
Celo(CELO)の特徴
Celoの特徴はいくつかありますが、以下の3つをご紹介致します。
電話番号を利用して仮想通貨取引ができる
まず第一の特徴としてあげられることに、電話番号を利用して仮想通貨取引ができることがあげられます。
Celoはスマートフォンを利用して仮想通貨の取引を行うことを前提としたプラットフォームです。
そのため、世界60億人が利用できる仮想通貨となっています。
また、Celoでは、電話番号を利用した仮想通貨の取引を実装しています。
普通、仮想通貨の利用というと、仮想通貨取引所の利用や、通貨をやり取りするためのウォレットの利用など、複雑な仕組みを理解して利用することになります。
そのため、これらのシステムに抵抗がある方には、仮想通貨の取引はかなりハードルが高く、利用しにくいデメリットがあります。
Celoではスマートフォンと電話番号を利用できることにより、これらの複雑なシステムの利用や仕組みを理解しなくても、仮想通貨を送金することができるという特徴があります。
ユーザーのプライバシーに配慮
Celoは、ユーザーのプライバシー保護に重点を置いています。
Celoのトランザクションは完全に匿名であるため、自分の個人情報を保護しながら取引を行えるようになっています。
さまざまなDeFiやDappsが構築されている
Celoは、Dapps(Decentralized Applications:分散型アプリケーション)の開発プラットフォームを提供しています。
分散型アプリケーションは、ブロックチェーン技術を基盤とした非中央集権型アプリケーションのことです。
つまり、Dappsはこれまでの中央集権的なネットワークとは根本的に異なり、権限が各端末に分散されているネットワークプラットフォームと言えます。
Celoはイーサリアムと同じ言語であるSolidityという言語を使用しています。EVM(Ethereum Virtual Machine)と互換性があるため、イーサリアムで構築されたDappsの移植が可能となっております。
Solidityとは、ブロックチェーン上で実行されるスマートコントラクトを記述するための手続き型プログラムで、JavascriptやC++などと似た構文を持つことが特徴としてあげられます。
また、Celoはスマートフォンを利用したDeFiサービス「Ubeswap」を提供しています。
DeFiとはDecentralized Financeの略で、分散型金融のことを意味します。
Celoはスマートフォンのみで手軽に利用できるため、DeFi需要がさらに上がると見込まれています。
Celo(CELO)とビットコインとの違い
Celoとビットコインの特徴の違いは、次の通りです。
第一に、信頼性の違いがあげられます。
ビットコインは、仮想通貨としては比較的信頼性が高いことから、中米エルサルバドルで法定通貨として2021年に認定されています。
法定通貨とは、ドルや円、ポンドなどのように、その国の中央銀行が発行している通貨を指します。
仮想通貨はドルや円などと比較すると、通貨の価値を担保できないのですが、ビットコインの場合は法定通貨として扱えることが検討できるほど、その信頼性が高いことが、Celoとの違いです。
第二に、価格変動の違いがあげられます。
ビットコインは、資産による裏付けなどがないため、価格変動が大きいことが特徴です。
しかし、Celoの場合、ドルやユーロなどと紐付いたステーブルコインを発行できるので、価格変動が比較的低いことが特徴としてあげられます。
Celo(CELO)の今後について
Celoの今後の見通しとしては、次の2つのことが言えるでしょう。
第一に、仮想通貨決済の普及によって、Celo利用者が増大することです。
現在でも、キャッシュレス決済が進んでいますが、これからはドルや円などに基づいたキャッシュレスではなく、仮想通貨によるキャッシュレスが進む可能性が高いです。
仮想通貨決済の普及に伴って、Celoの運用も増えることが予想されます。
日本では仮想通貨の決済はまだまだ少ないですが、欧米の一部では、すでに仮想通貨の決済が拡大しています。
日本もその影響を受けることは、とても想像しやすい未来でしょう。
第二に、発展途上国での利用の拡大です。
Celoはアフリカや東南アジアなどの発展途上国へもサービスを提供しています。
アフリカなどでは、銀行口座を持っていない方も少なくないですが、その代わりにプリペイド式携帯電話を所持している人は多いです。
そのため、Celoの利用が拡大する土壌が整っています。
まとめ Celo(CELO)について
ここまで、Celoとは何か、Celoの特徴はどんなものがあるかを解説してきました。
この記事のポイントを整理すると以下の通りです。
- Celoのプラットフォームで利用されている独自のトークンがCelo。
- Celoの特徴は、電話番号を利用して仮想通貨取引ができることや、DeFiやDappsが構築されていることなどがあげられる。
- Celoの今後は、世界中でその利用が増大し、普及していくことが考えられる。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。