「イオス(EOS)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨だろうか? 」
こうした疑問を早めに解決しないと、いつまでも仮想通貨の波に乗れません。とはいえ、仮想通貨を買いたくても、なんだか怖くて一歩踏み出せないですよね。
そこで今回は、イオス(EOS)の特徴をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、イオス(EOS)の強みや今後の可能性がわかるようになります。
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イオス(EOS)とは?
名称 | EOS |
トークン | EOSトークン |
価格 | ¥115.92(2022年12月29日現在) |
公式サイト | https://eos.io/ |
イオス(EOS)は、2017年から1年間行われたICO(新規通貨の公開)にて史上最高額の約4400億円を資金調達したことで注目されました。
それだけ注目を集めたのは、第二のイーサリアムとして期待されていたからでしょう。
実際にイオス(EOS)は、下記のようにイーサリアムに似た機能を備えています。
- 分散型アプリケーション(DApps)開発のインフラとしての機能
- ブロックチェーン上の契約を自動で締結する「スマートコントラクト」機能
他にもイーサリアムより優れた側面もあることから「イーサリアムキラー」と呼ばれています。
また、公式サイトにおいて開発者向けの学習ツール(※2023年3月末まで無料)を提供している点も特筆すべきでしょう。
イオス(EOS)の価格推移
イオス(EOS)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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イオス(EOS)の特徴
ここからはイオス(EOS)の特徴について解説します。
具体的には、下記の通りです。
- 処理速度が速い
- 手数料が無料
- コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用
それぞれ順番に解説します。
処理速度が速い
1つ目の特徴は、トランザクション(取引)の処理速度が速いことです。
取引の処理速度を測る指標には「TSP」が用いられることが多いです。
TSPは「Transaction per Second」の略で、1秒あたりに処理する取引数を表します。
イオス(EOS)は、他の仮想通貨と比べて段違いにTSPが大きいです。
以下に、仮想通貨とその他の決済手段のTSPを表にまとめました。
サービス名称 | 1秒あたりに処理できる取引数 |
イオス(EOS) | 100万 |
VISA | 24,000 |
リップル | 1,500 |
PayPal | 193 |
ビットコインキャッシュ | 60 |
ライトコイン | 56 |
ダッシュコイン | 48 |
イーサリアム | 20 |
ビットコイン | 7 |
(参考:「A Deep Dive Into Blockchain Scalability」)
イオス(EOS)の処理速度がいかに速いかがわかりますね。
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手数料が無料
2つ目の特徴は、手数料が無料であることです。
通常、仮想通貨の取引には手数料がかかります。
例えば、ビットコインを送金するとしましょう。
送金者は総額がいくらであれ、手数料を支払う必要があります。
これは、ビットコインがコンセンサスアルゴリズムに「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用しているからです。わかりやすく言うと、ユーザーが送金時に支払った手数料は、取引を承認するマイナーの報酬になるのです。
一方で、イオス(EOS)は仕組みが異なります。
運営がネットワークを提供するノード(取引の承認者)に対して、EOSトークンで報酬を支払います。そのため、ユーザーは手数料を支払う必要がありません。
ユーザーにとって金銭的な負担がないため、積極的に利用する人にとっては大きなメリットと言えます。
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コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用
取引に不正がないか確認するための仕組みのことを「コンセンサスアルゴリズム」と言います。
3つ目の特徴は、そのコンセンサスアルゴリズムにDPoS(Delegated Proof of Stake:デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)を採用していることです。
イオス(EOS)が採用するDPoSは、イーサリアムでも採用されるPoS(Proof of Stake)の一種です。
PoSでは、一定量のトークン保有者に新規ブロックを生成する権利が与えられます。
ただし、これにはトークン保有量の多い人だけが得をするという批判も。
この欠点を解消したのがDPoSです。
DPoSでは、ブロック生成者は投票で選出されるので、より多くのユーザーがブロック生成に関われます。また、PoSと比べて必要な電力が少なく、処理速度が速い特徴もあります。
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イオス(EOS)とビットコインとの違い
イオス(EOS)とビットコインの主な違いは下記の通り。
- 利用目的
- コンセンサスアルゴリズム
ビットコインは通貨としての側面が強く、何かの対価として利用されることが多いです。
実際に決済手段として導入されるケースは増えていますよね。
一方でイオス(EOS)は、スマートコントラクトを実行するためのプラットフォームとして使用されます。自動で契約を結ぶことが可能で、例えるなら自動販売機のようなイメージです。
コンセンサスアルゴリズムについては、繰り返しですがビットコインはPoWを採用しています。対してイオス(EOS)はDPoSを採用しており、PoWと比べてはるかに電力消費が少なく、なおかつ取引を高速で処理できます。
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イオス(EOS)の今後について
ICOにて過去最高額を叩き出したイオス(EOS)ですが、2022年12月29日現在は115円と価格が落ち込んでいます。
この価格低迷からイオス(EOS)の今後に不安を感じる人もいるかもしれません。
しかし、イオス(EOS)の未来はまだまだ明るいと言えるでしょう。
なぜなら、イオス(EOS)がスケーラビリティ問題を解決できるかもしれないからです。
スケーラビリティ問題とは、ブロックに書き込める取引数が限られていることによる障害を言います。
例えば、TPSが小さいビットコインやイーサリアムには、取引が急増すると送金遅延を起こしやすい側面があります。
しかし取引の処理速度が速いイオス(EOS)であれば、この問題を解決できると期待されています。
もしそうなれば、価格が大きく変動する可能性も十分にありえます。
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まとめ イオス(EOS)について
本記事では、イオス(EOS)の概要や特徴について解説しました。
スケーラビリティ問題を解決できるポテンシャルを持つイオス(EOS)は、今後さらに注目を集めるでしょう。
最新情報を追いつつ、少しずつ投資してみるといいかもしれませんね。
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