『Fantom(FTM)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?)』
そんな疑問をお持ちの方向けに、 Fantom(FTM) について解説していきます。
Fantom(FTM)はイーサリアムの問題点を解決することを目的に開発されたネットワークプロジェクトであり、仮想通貨の1つです。
とはいってもどんな仮想通貨かちゃんと分からなければ、買うのも怖いですよね。
そこで今回はFantom(FTM)について、初心者でもわかるように分かりやすく解説します。
この記事を読めばFantom(FTM)の強みや今後の可能性がわかります!
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
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この記事でわかること
Fantom(FTM)とは?

Fantom(FTM)公式サイト:https://fantom.foundation/
Fantom(FTM)は2019年12月、韓国人のAhn Byung Ik博士が創立したFantom財団によってローンチされたプロジェクトです。
主にイーサリアムの問題解決を目的に開発されており、『イーサリアムキラー』とも呼ばれています。
イーサリアムに限らずブロックチェーン技術には、処理速度(スケーラビリティ)、分散性、安全性の3つのポイントを同時に実現できない『トリレンマ』と呼ばれる問題が存在しますが、Fantom(FTM)は独自のコンセンサスアルゴリズムやネットワークを用いることでトリレンマの解消に努めました。
またFantom(FTM)は『ファントムコイン』という独自通貨を発行しており、特定のプラットフォーム内で支払いに利用したり、ステーキングによる利益の獲得も可能です。
Fantom(FTM)の価格推移
Fantom(FTM)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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Fantom(FTM)の特徴

Fantom(FTM)の特徴として、次の3つがあげられます。
- 処理速度が速い
- DAGテクノロジーを採用
- イーサリアムと互換性がある
1つずつ順番に解説します。
処理速度が速い
Fantom(FTM)はコンセンサスメカニズムとして『Lachesis(ラチェシス)』を採用することで非常にはやい処理速度を可能にしています。
コンセンサスメカニズムとは、いわばブロックチェーンを動かす仕組みの事であり、取引時に使用される承認方法です。
Lachesisを使用することによって高スピードかつ、低コストのトランザクション処理を備えたうえに高いセキュリティ機能も獲得しました。
また取引に膨大な電力を必要としないことから、低コストかつ環境にも配慮した取引が出来るようになりました。
さらにLachesisはChainlinkやRavitonと連携することで、安全で拡張性に優れたネットワーク基盤を構築しています。
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DAGテクノロジーを採用
DAGは『Directed acyclic graph』の頭文字からくる用語で、データを管理するフォーマットの1つであり、ブロックチェーンに代わる技術とも言われています。
ブロックチェーンの様に取引データを1つのブロックにまとめてから繋げていくことに対し、DAGはデータの取引ごとに処理することができます。
そのため、複数のデータを同時処理することでブロックチェーンより速い速度で処理が可能です。
DAGはすべての取引をネットワーク接続者が承認することでデータの改ざんを防いでいることから、マイニングが無く、マイニング者に支払う取引手数料もありません。
その結果、送金時にかかる処理時間を大幅に短縮したうえに、低コストで取引を行うことができるのです。
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イーサリアムと互換性がある
Fantom(FTM)はイーサリアム仮想マシーン『EVM(Ethereum Virtual Machine)』というシステムに対応していることから、イーサリアムとの互換性を備えています。
EVMはイーサリアム上のスマートコントラクトを翻訳出来るシステムで、コードを翻訳することで他のブロックチェーン上でもスマートコントラクトを実行する事ができます。
つまりイーサリアム上でつくられたスマートコントラクトを、ファントム上でも利用することができるのです。
処理速度の速いFantom(FTM)を利用することで、イーサリアムの大きな問題点であるスケーラビリティ問題(処理速度が低下し、手数料が高騰してしまう現象)の解決策にもなることから、ブロックチェーンの乗り換えも考えられるでしょう。
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Fantom(FTM)とビットコインの違い

有名な仮想通貨である『ビットコイン』を例に、Fantom(FTM)とどの様な違いがあるのかを比較してみましょう。
まずは処理速度の速さです。
ビットコインは1度に処理できる取引量に限りがあることから、処理速度の速さに問題を抱えています。
その点Fantom(FTM)は独自の設計から非常に速い処理速度を備えており、ビットコインが取引完了までに10分かかるところを約2秒で完了させます。
そんなメリットを持ったFantom(FTM)ですが国内仮想通貨取引所での取扱がなく、バイナンスなどの海外取引所を経由しなければ購入できません。
その点、国内取引所で購入できるビットコインに比べて購入するまでのハードルが高いと言えます。
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Fantom(FTM)の今後について

イーサリアムの代替として期待されるFantom(FTM)ですが、2022年3月に開発者メンバーのアントン・ネル氏とアンドレ・クロンジェ氏2名のプロジェクトからの引退が発表されました。
Fantom財団は「彼らの撤退はFantom(FTM)の開発に影響する事は無い」と発言しましたが、実際に影響力は大きく、一時15%以上の価格下落がみられました。
そんなFantom(FTM)ですが2018年以降も開発が続けられており、アメリカ大手格付け機関『Weiss Ratings』からA判定と非常に高い評価を受けています。(※ビットコインはC判定、イーサリアムはB判定だった)
今後イーサリアムの代替として需要が増えれば、まだまだ伸びる可能性は期待できます。
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まとめ Fantom(FTM)について

今回はFantom(FTM)について解説しました。
高い処理速度とイーサリアムとの互換性といった特徴を持ち、イーサリアムキラーと呼ばれ注目を集めるFantom(FTM)。
今後も開発が続けられるという事から更なる飛躍が期待されます。
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