Holoは、DApps(分散型アプリケーション)開発のための仮想通貨プロジェクトとして注目を集めています。
この記事では、Holoという名前を聞いたことはあってもその価値がわからないという方のために、Holoの特徴や価格、今後について解説していきます!
<<あわせて読みたい>>
【bitFlyerとは?】ビットフライヤーの特徴やメリットを仮想通貨初心者向けに解説
Holo(HOT)とは?
通貨単位 | HOT |
ローンチ | 2018年4月 |
発行上限 | 1,776億 |
過去最高値 | 4.12円(2021年4月5日) |
取引所 | Binance, Gate.io, Bybit, Bitget等 |
公式サイト | https://holo.host/ |
ホワイトペーパー | https://holo.host/whitepapers/ |
Holoは、ブロックチェーンとは異なる分散型システムである「Holochain」によってDApps(分散型アプリケーション)を開発するオープンソースのプラットフォームです。
HolochainのネイティブトークンであるHOTの価格は、2021年4月に4円を超えましたが、2023年3月現在では0.25円前後で推移しています。
Holo(HOT) の価格推移
Holo(HOT) のチャートです。
<<あわせて読みたい>>
【仮想通貨の始め方】初めての方へ簡単3ステップでビットコインに投資ができる方法
Holo(HOT)の特徴
Holo(HOT)の主な特徴は以下の3つです。
- コンピューターリソースの提供でトークンを獲得できる
- 安全で高速なP2P取引が行える
- 分散ハッシュテーブル(DHT)
それぞれを解説します。
コンピューターリソースの提供でトークンを獲得できる
Holoでは、2つの方法でコンピューターリソースを提供するホストとなることで、HOTに交換可能なHotFuelトークンを獲得できます。
まず1つ目は、専用デバイスの「HoloPort」を利用する方法です 。面倒な手続きはなく、インターネットに接続するだけでトークンを受け取ることができます。
HoloPortはHolo公式ページ(リンク:https://holo.host/host/)から購入できます。
2つ目は、ご自身のPCにHoloアプリケーションをインストール(https://www.holochain.org/what-holochain/)することで、ネットワークに参加する方法です。バックグラウンドで実行され、アプリケーションがホスティングを必要とする場合にストレージと処理能力を割り当て、ユーザーは報酬を獲得できます。
<<あわせて読みたい>>
【イールドファーミングとは?】流動性マイニングも仮想通貨初心者にわかりやすく解説
安全で高速なP2P取引が行える
Holoは、Holochainと呼ばれる分散型ネットワーク技術を使用した独自のシステムで運用されています。
Holochainでは、ブロックが個別に存在しており、ブロックチェーンのように繋がっていません。また、トランザクションのデータを各ノードが必要分のみ保持し、他のノードから情報を取得します。コンセンサス形成においても、ブロックチェーンのようにPoW(Proof of Work)やPoS(Proof of Stake)といったアルゴリズムではなく、各ノードが取引を検証し、P2P通信によるコンセンサス形成が行われます。
これらのシステムによって、Holochainでは高速な取引処理やスケーラビリティの向上、データの分散化や暗号化技術による高度なセキュリティを実現しています。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンとは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
分散ハッシュテーブル(DHT)
Holoの分散ハッシュテーブル(DHT)は、個々のユーザーのノードがトランザクションの検証および確認を可能にする技術です。
DHTを使用することでネットワーク内の各ノードが分散され、ネットワーク全体で情報が共有されるため、スケーラビリティを向上させることができ、高速で信頼性の高いサービスを提供することができます。
また、DHTはノード間での通信が暗号化されているためセキュリティも高く、データの改ざん等のリスクが低くなります。さらに、Holoでは、DHTを使ってP2Pネットワーク上でサービスを提供するため、中央集権的なサービスに比べて、単一のノードの故障や攻撃によるデータの損失に対する耐性が高くなっています。
<<あわせて読みたい>>
【Web3とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
Holo(HOT)とビットコインとの違い
HoloもBitcoinも同じ仮想通貨ですが、その目的や技術には違いがあります。
Bitcoinは分散型のデジタル通貨で、取引の安全性を保証するためにPoWを使用しているため、最速で複雑な計算を行ったものが報酬を受け取ることができます。
一方、Holoは、分散アプリケーションを作成するためのホスティングプラットフォームであり、DHTを使用することでネットワーク内の各ノードが分散され、ネットワーク全体で情報が共有されており、自分のコンピューターリソースを提供することで報酬を得ることができます。
つまり、Bitcoinはデジタル通貨であり、Holoは分散アプリケーションを作成するためのプラットフォームであると言えます。
<<あわせて読みたい>>
ビットコインとは?超初心者向けにBTCの特徴やメリット・デメリットをやさしく解説!
Holo(HOT)の今後について
Holoは分散型アプリケーションのエコシステムを提供するためのプラットフォームです。
従来のブロックチェーンが持つスケーラビリティに関する問題を解決することができるだけでなく、DAppsのホスティングやスマートコントラクトの実行に必要なリソースを提供するため、分散型アプリケーションの開発者やユーザーにとって、安全で高速という信頼性の高いエコシステムを提供することができます。
Holoは、DAppsの開発者やユーザーにとって魅力的なプラットフォームとなる可能性がありますが、今後、より多くの注目を集められるかどうかは分散型アプリケーションの需要増加に依存するといえます。しかし、ブロックチェーンを使わない独自の仕組みを採用しており、ブロックチェーンを超える技術として期待できるのではないでしょうか。
<<あわせて読みたい>>
【DAppsとは?】(分散型アプリ)特徴やメリットについて『初心者向けにわかりやすく解説』
まとめ Holo(HOT)について
Holoはブロックチェーンを使わない独自の技術により、P2Pでプライバシーを守った取引を高速で行えるだけでなく、報酬を得ることも可能です。
ノードが増えるほどに処理能力が向上するため、今後の注目度次第では大きく価値が上がる可能性があるといえるでしょう。