モネロ(XMR)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?
こちらの質問にお応えします。
モネロは2014年に発行された、「高い匿名性」という特徴を持った仮想通貨です。
とはいっても、どんな仮想通貨か分からなければ、怖くて買う事もできないですよね。
そこで今回はモネロについて、初心者でもわかるように分かりやすく解説します。
この記事を読めば、モネロの強みや今後の可能性がわかりますよ!
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モネロ(XMR)とは?
モネロは2014年5月に誕生したプライバシー保護に特化した仮想通貨です。
monero公式サイト | https://www.getmonero.org/ |
2022年11月には時価総額ランキング24位を記録しました。
オープンソースのコミュニティが運営しており、中心となる人物や団体がいない完全分散型の仕組みを築いております。
ちなみに「モネロ」はエスペラント語の「コイン(硬貨)」が由来です。
モネロの大きな特徴は匿名性の高さにあります。
ブロックチェーンを利用した仮想通貨は、その取引内容が全て記録される特徴を持ちますが、モネロは独自の仕組みを採用しているため、第三者から送金額やユーザーの身元を隠すことが出来ます。(詳しくは後述します)
ただしその匿名性の高さから、犯罪への悪用を懸念する声もあり、国内仮想通貨取引所での取扱いはなくなっています。
モネロ(XMR)の価格推移
モネロ(XMR)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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モネロ(XMR)の特徴
モネロの特徴は、次の3つがあげられます。
- 匿名性が高い
- パソコンでもマイニングが可能
- 送金速度が速い
1つずつ順番に解説していきますね。
匿名性が高い
モネロは匿名性の元祖と言われる仮想通貨『Bytecoin(バイトコイン)』をベースに開発されたアルトコインです。
ブロックチェーンでは、どういった取引がされたか等の情報が全て刻まれており、第三者が確認することも可能です。しかし、モネロに関しては誰から誰に対して送金されたのか、いくら送金されたのかといった情報を当事者以外が知ることが非常に困難となります。
その圧倒的な匿名性は「ステルスアドレス」と「ワンタイムリング署名」、この2つの独特な仕組みによって実現されました。
まずステルスアドレスとは、取引時に必要なアドレスをその都度発行します。
送金者がランダムな秘密鍵データを生成して、受取人の公開鍵と組み合わせて使い捨てのアドレスを生成します。
これにより、第三者から受取人のアドレスを秘匿することが出来ます。
次にワンタイムリング証明ですが、これは取引時に複数名の電子証明を行う仕組みでダミーの送金元を加えることで送金元が分からないようにしています。
この2つの仕組みによって、モネロは高い匿名性とセキュリティを実現しています。
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パソコンでもマイニングが可能
仮想通貨にはマイニングという仕組みが取り入れられています。
マイニングは「採掘」を意味する言葉ですが、仮想通貨場では「取引データを承認する作業」を指し、作業を行う事によって報酬を受け取る事ができます。
ただしマイニングには高度な計算能力を持ったコンピューターをもとめられる場合が多く、例としてビットコインのマイニングには超ハイスペックなコンピューターと膨大な電力、冷却し続ける設備等など、莫大なコストを必要とします。
個人ではほぼ不可能な領域と言えるでしょう。
その点モネロはクリプトナイトというハッシュ関数を使用しており、CPUと相性にいい事から一般的な家庭用のパソコンでもマイニングに挑戦しやすくなっています。
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送金速度が速い
送金は仮想通貨の大きなメリットです。
インターネット環境さえあれば、365日24時間いつでも金融機関を通さずに送金することができます。
ただし、その処理速度は使用するブロックチェーンによって異なります。
ビットコインの場合、平均的な送金のタイムラグは約10分程度と言われていますが、モネロなら平均2分で着金が可能。
これはモネロのブロックサイズ制限がないことに由来しており送金速度の向上に加えスケーラビリティ問題にも大きな恩恵を及ぼしています。
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーン上の取引が重なり、処理が遅れる事によって取引の遅延に加え、発生するガス代(取引手数料)が高騰する問題の事です。
モネロの様な処理速度であれば、こういった問題も起こりにくくなります。
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モネロ(XMR)とビットコインとの違い
有名な仮想通貨としてビットコインを例に、モネロとどの様な違いがあるか比較してみましょう。
一番の違いはやはり匿名性の高さです。
ビットコインを送金する場合、「誰から誰にいくら送られたのか」という取引記録がブロックチェーン上に記録され、誰でも確認することが出来ます。
その点モネロでは独自の仕組みにより、これらの記録を確認することが非常に困難になります。
ただし、その匿名性の高さを悪用し、犯罪に利用される危険性が懸念されています。
ハッカーが身代金の支払いにモネロを指定するケースもあるようです。
そういった要因もあり現在、国内仮想通貨取引所でモネロの取り扱いはありません。
モネロを購入する場合、バイナンス等の海外仮想通貨取引所の利用が不可欠です。
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モネロ(XMR)の今後について
モネロは時価総額ランキング24位を記録した、人気のアルトコインです。
「高度な匿名性」という特徴を持ち、一定数の需要があることは間違いないでしょう。しかし犯罪者に利用されるイメージが強く、世界各国で規制される傾向にあります。
以前に、日本の仮想通貨取引所で取り扱われていたものの、そういった懸念から取扱いが無くなってしまいました。
送金速度がはやく、個人でマイニングができるなど多くの強みを持つモネロですが「犯罪者に利用される」といった悪いイメージをいかに払拭できるかに掛かっていると言えます。
いかに時価総額が高くなったとしても、規制が強まり、取引自体が出来なくなる可能性も有るので注意が必要です。
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まとめ モネロ(XMR)について
今回はモネロ(XMR)について解説しました。
高い匿名性といった独自の強みを持っていますが、犯罪に利用されやすい側面も持っているため、各国で規制が強まりつつあります。
値上がりの可能性は十分にありますが、取り扱う際には注意が必要です。
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