「テザーは安全な仮想通貨なの?」
「ステーブルコインって何のためにあるの?」
「テザーと円安はどういう関係があるの?」
最近テザーという仮想通貨について知った方は、このような疑問を持っている方も多いでしょう。
テザー(USDT)はドルと連動するように作られたステーブルコインという仮想通貨です。
今回はテザーについて詳しく解説します。この記事を読めば、テザーのことが理解でき、仮想通貨についてより詳しくなれます。
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テザー(USDT)とは?
テザーとはTether Limited社が運営している仮想通貨です。シンボルマークは「USDT」。
テザー(USDT)はドルと連動するように作られたステーブルコインという仮想通貨です。 米ドルと1:1の関係であるという特徴があります。
すなわち仕組み上は、
- 1ドル=100円であれば、1テザー=100円
- 1ドル=120円であれば、1テザー=120円
の関係になります。
昨今の円安の影響により日本円に対する資産価値が高まっている仮想通貨になり、日本円をテザーに変換する投資家も増えています。
またビットコインなどの他の仮想通貨と比較して価格変動が起きづらい通貨であるので、投資初心者にもおすすめの仮想通貨になります。
しかし、テザーは中央集権型の仮想通貨であるので、Tether Limited社が不正を行ったり、破綻が起きた場合には価値が一気になくなってしまうというリスクもあります。
テザー(USDT)の価格推移
テザー(USDT)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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テザー(USDT)の特徴
テザーの特徴には大きく以下の3つがあります。
- 米ドルに固定されたペッグ通貨
- 多くの海外取引所で基軸通貨とされている
- 中央集権型のためカウンターパーティーリスクがある
詳しく解説します。
米ドルに固定されたペッグ通貨
テザーは米ドルと1:1の価値を保持するように設計されたステーブルコインです。ドルのような法定通貨に固定して連動するように作られた通貨をペッグ通貨といいます。
ペッグ通貨は、他の仮想通貨と比べて価格変動が少ないというメリットを生かし、日常的な決算方法として利用してもらうことを目的としています。
今後はスマートコントラクトの実装を計画して、ますます利便性が増えていく可能性があります。スマートコントラクトが実現されれば、人の手作業によるミスが起こらないため、仲介手数料が安くなったり、基軸通貨としての活用がますます広がります。
しかし、暴落が起きづらいというメリットの裏返しに、価格が大きく上昇する可能性も少ないです。ですので、仮想通貨に投資をして大きく儲けようという考えには不向きになります。
多くの海外取引所で基軸通貨とされている
テザーは米ドルと1:1の関係を保つように運営されているため、ボラティリティが小さい仮想通貨になります。このような価格変動が少なく一定の価値を保つ仮想通貨をステーブルコインと言い、テザーは世界初のステーブルコインとなります。ですので、多くの海外取引所で基軸通貨として利用されています。
ビットコインやイーサリアムなど他の仮想通貨で利益を出した後に、テザーに交換することによって価格暴落から避難する目的で購入する方が多くいます。
日本ではテザーを扱っている取引所はありません。しかし、海外の取引所ではテザーと他通貨との交換ペアが用意されているところがほとんどです。日本でテザーを取得するためにはバイナンスなどの海外取引所を利用する必要があります。
中央集権型のためカウンターパーティーリスクがある
テザーはTether Limited社が2015年2月に運営を開始しました。米ドルと1:1の関係を維持するためにはTether Limited社が、発行されたテザーと同等の米ドルを保有している必要があります。
もしTether Limited社が同等の米ドルを保有していなかったり、廃業になったりした場合には、テザーの価値が一気に失くなってしまうという可能性があります。このように特定の会社に価値が依存しているリスクのことを「カウンターパーティーリスク」といいます。
実際に2019年にTether Limited社がニューヨーク州司法当局に不透明な運営をしている可能性があると提訴されました。その後、不正を行った事実は認められなかったものの、Tether Limited社が1850万ドルを払う形で和解しました。
中央集権型の仮想通貨は、管理者が不正行為を行ったり、業績が悪化したりすることでテザーの価値が一気に暴落する可能性もあります。
テザーは仮想通貨の時価総額で第3位という規模を誇ります。仮想通貨市場にも大きなダメージを与える可能性があるのことも知っておきたいリスクです。
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テザー(USDT)とビットコインとの違い
テザーとビットコインは双方とも第三者の仲介を必要としない金融取引を実現するために設計されました。第三者の仲介がなくなれば、その分の手数料を支払う必要がなくなり、また取引の遅延も改善されます。
しかし、テザーとビットコインには大きな2つの違いがあります。それはテザーは中央集権型のステーブルコインであり、ビットコインは非中央集権型の価格が変動しやすいコインであることです。
テザーは米ドルと同等の価値が保たれるようにTether Limited社が運営しているので、価格が大きく変動することなく安定しています。しかし、万一不正や破綻があった場合は価値が著しく下落してしまいます。対してビットコインは運営を行う中央機関が存在せず、需要や社会情勢によって価値が変動します。
このように価値の変動が全く異なるコインになるので投資方法も異なります。ビットコインに投資し利益を出した後に、価格の変動が少ないテザーに交換することによって、ビットコインの暴落を免れるという方法でテザーを所有する方が増えています。
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テザー(USDT)の今後について
テザーは米ドルと連動しているためほとんど価格変動は起きていません。しかし日本円と比較した場合、大きく価値を伸ばしています。2022年8月現在、円安が著しく進行しており、その結果を受け円単位での価値が上昇しています。テザーの資産価値を参考にしたい方は、今後の円安のニュースをチェックすることをお勧めします。
注意点としては、ステーブルコインであっても暴落する危険性があります。無担保型のステーブルコインであるLUNAが2022年5月に大暴落しました。米ドルで裏付けされたステーブルコインであったためすぐに通常の1ドル付近に戻りましたが、テザーも一時暴落してしまいました。
ステーブルコインであっても価格が大きく下がってしまう可能性があるため注意する必要があります。
中央集権型のステーブルコインには上記のようなデメリットが存在しますが、逆にメリットにも繋がります。
世界で最も安定した法定通貨は米ドルであり、米ドルを所有したい方は世界中に数多く存在します。しかし、米ドルを保管するには米ドル用の銀行口座を開設する必要があります。
口座の開設が厳しい環境の方達でもパソコンやスマホがあれば、米ドルと同等の価値であるテザーが入手できるようになります。このような背景によりテザーは今後とも伸びていく可能性があります。
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まとめ テザー(USDT)について
今回はテザーについて詳しく解説しました。
テザーは米ドルと連動しているステーブルコインなので、他の仮想通貨と比べて安定した投資先になります。
しかし、Tether Limited社の動向によっては価値が一気に下がってしまう可能性があるので、最新ニュースをチェックしていく必要があります。
昨今の円安により、日本円の価値が下がってきているので、需要が伸びていく可能性のあるテザーに少額から投資してみましょう。
テザーを購入するには、まずはコインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金することで購入できます。
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