「The Graph(GRT)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨だろうか? 」
こうした悩みを持つ方は、今のうちに解決しないといつまでも仮想通貨の波に乗れません。
とはいえ、仮想通貨を買いたくても、なんだか怖くて一歩踏み出せない気持ちもわかります。
そこで今回は、The Graph(GRT)の特徴をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、The Graph(GRT)の強みや今後の可能性がわかります。
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
初めて仮想通貨取引を始めるなら
コインチェック公式サイト
最短5分のカンタン申込み
安全・安心の国内取引所
この記事でわかること
The Graph(GRT)とは?
名称 | The Graph(ザ・グラフ) |
トークン | GRTトークン |
価格 | ¥9.41(2023年1月10日現在) |
公式サイト | https://thegraph.com/en/ |
The Graphは、「サブグラフ」という検索システムの開発環境を提供するプラットフォームです。
詳しくは後述しますが、サブグラフとはブロックチェーン上のデータをインデックスし、検索できるようにするシステムのことを言います。
The Graphと従来の検索システムとの違いは、特定の企業が管理しない「分散型システム」であることでしょう。分散型システムは、処理速度が速いだけでなく、高いセキュリティを実現します。
2020年頃のブロックチェーン業界には、The Graphに類似する技術が存在しませんでした。
そのため、The Graphはローンチ後またたく間に注目を集め、今では3,000以上のサブグラフが展開されています。
GRTはThe Graphのネイティブトークンで、ネットワークに貢献した報酬として支払われます。
The Graph(GRT)の価格推移
The Graph(GRT)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンとは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
The Graph(GRT)の特徴
ここからはThe Graph(GRT)の特徴について解説します。
具体的には、下記の通りです。
- 「サブグラフ」を開発
- 多くのDappsで使用
- エコシステムを構築
それぞれ順番に解説します。
「サブグラフ」を開発
1つ目の特徴は、The Graphにおいて自由にサブグラフを開発できることです。
なお、サブグラフとはブロックチェーンデータの検索システムのことを言います。
サブグラフをDappに導入することで、アプリユーザーはブロックチェーン上のあらゆるデータを検索できるようになります。ブロックチェーン上のデータをググるといったところでしょうか。
実際にこうした特徴から、The Graphはブロックチェーン界のGoogleとも言われるほどです。
ブロックチェーン上のデータは膨大かつ複雑なので、サブグラフは多くのDapp開発者に重宝されています。
また、サブグラフはオープンAPIなので、インデックスされたサブグラフであれば誰でもデータにアクセスできる点も注目すべきでしょう。
<<あわせて読みたい>>
【DAppsとは?】(分散型アプリ)特徴やメリットについて『初心者向けにわかりやすく解説』
多くのDappsで使用
2つ目の特徴は、すでにThe Graphのサブグラフが多くのDappsで使用されていることです。
The Graphが公開されて以来、数々のDappsがサブグラフを導入してきました。
有名なものだと、以下のものが挙げられます。
- Uniswap(ユニスワップ):分散型取引所(DEX)
- AAVE(アーべ):分散型融資システム(DeFi)
- DAOstack(ダオスタック):分散型ガバナンス
サブグラフを導入している他のサービスは、The Graphの公式サイト(https://thegraph.com/explorer)より参照できます。
ブロックチェーンデータは、時間経過とともに増える一方です。
ブロックチェーン技術を用いるDEXやDeFiの需要が高まると同時に、サブグラフの重要性もますます高まることでしょう。
<<あわせて読みたい>>
【分散型取引所(DEX)とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
エコシステムを構築
3つ目の特徴は、The Graphが4つの役割を設けることでエコシステムを構築していることです。
具体的には、以下の通り。
- Developer:サブグラフを作成したり、既存のサブグラフをDappに導入したりする
- Indexer:インデックスを作成し、クエリ処理を行う
- Curator:GRTトークンをステークすることで、インデックスすべきサブグラフをIndexerに伝える
- Delegator:GRTトークンをIndexerに委任してセキュリティ保護に貢献する
なお、どの役割にも報酬としてGRTトークンが支払われます。
たとえサブグラフを構築する高度な知識がなくても、ネットワークに貢献できるのは魅力的ですよね。
<<あわせて読みたい>>
【超初心者向け】仮想通貨積立のおすすめ取引所4選『リスク分散投資の始め方』
The Graph(GRT)とビットコインとの違い
The Graphとビットコインの主な違いは下記の通り。
- 利用目的
- 運営方法
ビットコインは、デジタルキャッシュと言われるように通貨として使用されます。
つまり、なにかの対価として用いられる側面が強いです。
対してThe Graphは、検索システムの開発環境を提供するインフラのようなものです。
利用目的が根本的に異なります。
またビットコインは、マイナーが取引を承認し、報酬を得ることで成り立っています。
言ってしまえば、マイナーだけが報酬を受け取る仕組みということ。
一方でThe Graphは、エコシステムが構築されており、Developer、Indexer、Curator、Delegatorのチームプレイで稼働しています。どの役割でも報酬が発生し、より多くの人が運営に関われる点は、ビットコインとの大きな違いでしょう。
<<あわせて読みたい>>
【Web3とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
The Graph(GRT)の今後について
周知の通り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げやFTXの破綻などを経験した2022年は「仮想通貨冬の時代」と言われています。
その影響は各アルトコインにも波及し、GRTトークンも例外ではありません。
一時は242円まで高騰したGRTトークンですが、2022年5月以降は10円前後で低迷しています。
そんな状況ですが、The Graphは今後も期待できるプロジェクトと言えるでしょう。
なぜなら、ブロックチェーン業界からの期待が高いからです。
その証拠にCoinbase VenturesやCompoundをはじめとした名だたる企業から支援を受けています。あらゆるブロックチェーンサービスのインフラとして機能することを考えると、The Graphの伸びしろは計り知れませんね。
<<あわせて読みたい>>
【仮想通貨の始め方】初めての方へ簡単3ステップでビットコインに投資ができる方法
まとめ The Graph(GRT)について
本記事では、The Graph(GRT)の概要や特徴について解説しました。
「ブロックチェーン界のGoogle」と言われるThe Graphを利用するサービスは、まだまだ増えるでしょう。今後の動向も目が離せませんね。
<<あわせて読みたい>>