『ユニスワップ(Uniswap)って、何?』
『ユニスワップを使うメリットは?』
そんな疑問を抱えている方も多いです。仮想通貨の世界は、聞きなれない言葉が多くて覚えるのが大変ですよね。
ユニスワップとは、イーサリアムブロックチェーン上で開発された分散型取引アプリケーションです。近年のDeFiブームに伴い、注目を集めています。
とはいえ、なんだか難しそうだし、何ができるのかピンとこないですよね。
そこで今回は、ユニスワップの特徴について、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、ユニスワップの特徴や強み、今後の可能性についてわかります!
<<あわせて読みたい>>
【仮想通貨の始め方】初めての方へ簡単3ステップでビットコインに投資ができる方法
この記事でわかること
ユニスワップ(Uniswap)とは?
ユニスワップ(Uniswap)は、イーサリアムのブロックチェーン上につくられた分散型金融アプリケーション(DEX)です。
ユニスワップの主な機能は、仮想通貨の取引です。
<<あわせて読みたい>>
【分散型取引所(DEX)とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
ただし、コインチェックやビットフライヤーといった、管理者がいる”中央集権型”(CEX)とは異なり、スマートコントラクトの機能を利用することで、管理者がいなくても自動的に機能する”非中央集権的仕組み”を持っています。
非営利目的であることから、手数料がほとんどかからず、24時間どこでも取引が出来るといった特徴があります。
また国境という概念がないため、スマートフォンかPCと、インターネット環境があれば誰でも利用が可能です。
2018年11月にリリースされて以来、確実に利用者数を伸ばしています。
<<あわせて読みたい>>
【中央集権型取引所(CEX)とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
ユニスワップ(Uniswap) の特徴
ユニスワップの特徴は次の3点があげられます。
- AMM(自動マーケットメーカー)のDEX
- 独自トークンである「UNI」を発行している
- コードを変更して別のDEXを作れる
それぞれを解説します。
AMM(自動マーケットメーカー)のDEX
AMMとは、Automated Market Makerの略称です。
日本語では「自動マーケットメイカー」と呼ばれ、一定のルールに従って自動的に仮想通貨の「売り・買い」の価格を設定し、取引を成立させるシステムです。
DEX(Decentralized Exchanges)は、スマートコントラクトを主軸に作られた、非中央集権的な分散型金融をさします。
ユニスワップはAMMの仕組みを持った、非中央集権の分散型金融アプリケーションです。
特定のプログラムに応じて、通貨の取引を行います。
ユニスワップ内にプールされている通貨の量から、適正な金額を計算し、ユーザー同士が円滑に取引できる仕組みを持っています。
<<あわせて読みたい>>
【DeFiとは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
独自トークンである「UNI」を発行している
ユニスワップのアプリケーション内では、独自トークン「UNI」を発行しています。
このUNIはユニスワップ内のガバナンストークンとして発行されており、運営方針を決める際の投票権として利用されます。
また、Binanceなどの海外大手取引所にも上場しており、通貨としての価値も持ち合わせています。
UNIは、ユニスワップ内に仮想通貨をプール(預ける)する事に対する対価として、ユーザーに発行されます。
DEXでは、取引を活発化させるために、まずユーザーから多くの通貨をプールしてもらう必要があることから、こういった仕組みが取られています。
つまりユーザーは、自身が保有する仮想通貨をユニスワップに預ける事によって、UNIという対価をもらう事が出来るのです。
<<あわせて読みたい>>
【バイナンス(Binance)とは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨取引所を解説』
コードを変更して別のDEXを作れる
ユニスワップはオープンソースです。つまり、設計図にあたるソースコードを完全公開しており、誰でも自由に使用、複製、改変が出来るようになっています。
ユニスワップの構成コードを元にした、別のDEXも多く開発・リリースされています。
中でも、Sushi Swap(スシスワップ)やPancake Swap(パンケーキスワップ)の2つは、年々利用者も増え、急速な成長を見せています。
それぞれのDEXは同じベースだとしても、使用しているブロックチェーンや配布されるトークン、細かい仕様が異なるので、ご自身の使用用途に合わせたものを利用するようにしましょう。
<<あわせて読みたい>>
【ブロックチェーンとは?】特徴やメリットについて『初心者向けに仮想通貨用語を解説』
ユニスワップとコインチェックの違い
分散型取引所(DEX)のユニスワップと、中央集権型取引所(CEX)であるコインチェックの違いはいったいどのように違うのか、比較してみましょう。
わかりやすい点として、仮想通貨の取扱銘柄数です。
コインチェックが17銘柄(国内最大規模)であるのに対し、ユニスワップは1,500以上の銘柄を取り扱っています。
その理由は、上場審査の有無にあります。コインチェックは上場に審査が必要なため、取扱われるまでに大きなハードルがあります。
一方、中央管理者のいないユニスワップでは審査がないため、ユニスワップと同様のブロックチェーンを使用した通貨であれば、どんなものでも利用が可能です。
非上場の草コインを購入したい場合には、ユニスワップの利用がオススメです。
もう一点の違いとして、手数料があげられます。
営利組織であるコインチェックでは取引時に手数料を必要としますが、ユニスワップは非営利のシステムであることから、手数料の要求はほとんどありません。(※ただし、イーサリアム取引時のガス代は発生する。)
<<あわせて読みたい>>
【コインチェックのメリット・デメリット】初心者向けに特徴や注意点をやさしく解説
ユニスワップ(Uniswap) の今後について
ユニスワップの将来性について、まとめていきます。
ブロックチェーン技術を駆使したDeFi、DEXといった金融アプリケーションが、さらに一般化し需要が伸びることで、よりユニスワップの重要度は増していくと考えられます。
DeFiアプリケーションの大半はイーサリアムブロックチェーンを利用して開発されていることから、イーサリアムを利用したうえで、すでに多くのユーザーを獲得しているユニスワップが伸びる可能性は、大いに感じる事が出来るでしょう。
現在もユニスワップの開発は進められており、将来的にNFT取引機能の導入が予定されています。
さらに、2020年9月には独自トークン「UNI」が海外取引所に上場しています。ユニスワップや仮想通貨の需要増加に伴い、どの様に価格変動するのか注目です。
<<あわせて読みたい>>
【イーサリアムとは?】ETHの特徴や価格、今後について『初心者向けに仮想通貨を解説』
まとめ ユニスワップ(Uniswap) について
ユニスワップは、新しい可能性を持つ、非中央集権的金融アプリケーションです。
スマートコントラクトを利用することで、仮想通貨の取引が、世界中のどこからでも、24時間行うことが出来るようになります。
また、自身の持つ仮想通貨を預けておくだけで、報酬として独自トークン”UNI”を受け取る事が出来るので、利用者には多くのメリットがあります。
仮想通貨やDeFiの需要がより広がれば、よりユニスワップの利用率も上がると思われるので、今後も注目です。
<<あわせて読みたい>>