仮想通貨「Injective(INJ)」って、名前は聞いたことはあるけどよくわからない…
そんな疑問をお持ちの方は、この記事でInjective(INJ)を詳しく説明しますので、ぜひ本記事を参考にしてください。
この記事では、Injectiveの特徴や今後の展望を解説します!
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この記事でわかること
Injective(INJ)とは?
通貨単位 | INJ |
ローンチ | 2021年11月8日 |
供給枚数 | 100,000,000 枚 |
過去最高値 | 3,544.12円(2021年4月30日) |
公式サイト | https://injective.com/jp |
ホワイトペーパー | https://docs.injective.network/ |
InjectiveはDeFi(分散型金融)アプリケーションを構築するために最適化された、高速で相互運用可能なブロックチェーンであり、 dApp(分散型アプリ)を作成するための強力なモジュールを開発者に提供します。
Injectiveのネイティブトークンである「INJ」の価格は、2021年4月30日に3,500円を超えましたが、2023年7月現在では1200円前後を推移しています。
Injective(INJ)の特徴
クロスチェーンブリッジが可能
InjectiveはCOSMOSというブロックチェーンが提供する開発キット「COSMOS SDK」によって開発され、Ethereum仮想マシン(EVM)と互換性があります。
「Injective Bridge」はEthereumやCosmosHubなどとのトークンブリッジ(異なるブロックチェーン間でのトークン交換)が可能なプラットフォームです。より具体的には、Ethereumネットワークの場合はERC-20を、CosmosHubネットワークの場合はCOSMOSの基軸通貨であるATOMを、それぞれINJと相互に転送できます。
これらの操作はMetamaskやLedgerなどのメジャーなウォレットにサポートされており、Injectiveに入金する場合のガス代は無料です。
Injectiveでは、異なる通貨のトークン交換が簡単に低コストで実行可能なため、分散型デリバティブ市場へのトレーダーのアクセスを容易にしているのです。
手数料が安く高速処理ができる
Injectiveは、手数料の安さや高速処理を実現する様々な技術を採用しています。
まず、Injectiveが採用するコンセンサスアルゴリズム「PoS(Proof of Stake)」は、エネルギー効率に優れ、バリデーター(取引を承認するノード)を多数設定することで処理速度を向上させられます。
また、Injectiveでは取引の一部をオフチェーンで処理することで、メインのチェーンの負荷を低下させられます。
加えて、Injectiveは初めての「MEV耐性」レイヤー1ブロックチェーンとして注目を集めました。MEV(Maximal Extractable Value)とは、取引時に、ガス代の代わりに取引順序を変更したり、特定の取引を優先したりすることで利益を得ることを指します。これを悪用する行為で取引の遅延が発生しますが、InjectiveはMEVを防ぐ対策を実装しています。
これらの技術により、InjectiveはDeFiの構築に最適化されたブロックチェーンとして高い評価を得ているのです。
ファイナリティを確保できる
「ファイナリティ」とは、ブロックチェーンでの取引が確定することを意味します。
ブロックチェーンは分散型のシステムのため、ネットワークを維持する多数のノード間で取引の承認に時間がかかる可能性があります。ファイナリティまでの時間が長ければ取引完了に時間がかかるだけでなく、取引がキャンセルされる可能性もあります。
ファイナリティにかかる時間は、ビットコインは約60分、イーサリアムは約5分程度。一方、Injectiveは即座のファイナリティが可能です。
Injectiveが即座にファイナリティを確保できる理由は、ブロックチェーン構築に「テンダーミントコア」というソフトウェアを使用しているためです。これによって、トランザクションが新規ブロックに含まれると、確認を待つことなく即座に終了されるのです。
Injectiveは金融のブロックチェーン構築を目的にしているため、ユーザーは即座のファイナリティ確保によって安心して取引が可能になります。
Injective(INJ)とビットコインとの違い
ビットコインはブロックチェーン技術を用いた最初のプロジェクトです。新たなデジタル通貨であり、P2Pネットワークによって中央管理者を必要とせずに国境をまたいだ取引が可能。仮想通貨のなかで最も歴史があり、注目度も高いですが、処理速度の遅延や取引手数料の高騰により、取引よりも価値保存のための手段にその存在価値が移項しつつあります。
一方、Injectiveは、分散型の金融システムを構築することを目的としたブロックチェーンであり、取引所やマーケットプレイスなどの金融サービスを提供しています。Injectiveは高い取引速度と低い手数料を実現しており、さまざまな金融サービスを提供しているため、ビットコインと比較してより実用的に幅広い用途で使用できます。
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Injective(INJ)の今後について
Injectiveの掲げるミッションは、自由で分散化された高速なブロックチェーンによって金融システムを構築することです。
このミッション実現に向けて積極的に活動をしていることは、プレス発表やニュース記事から伺えます。2023年に入ってからは、NFT の立ち上げ、Injectiveチェーン上の代表的なDEX(分散型取引所)であるHelixでの取引量が100 億ドルを超えたこと、そしてdAppsの開発に広く使用されているSolanaとの互換性提供などの成果があがっており、エコシステムが順調に拡大していることが伺えます。
Injectiveの発展にはDeFi市場の拡大が欠かせません。2022年は仮想通貨業界にとって大きな下落が続きましたが、DeFiの市場規模を示すTVL(Total value locked)の下落は限定的であり、存在感は衰えていないという意見もあります。
順調な開発が続くInjectiveがDeFiの市場拡大の波に乗ることができれば、より一層の価値上昇が見込まれるのではないでしょうか。
まとめ Injective(INJ)について
Injectiveは高速化や低コスト、他のチェーンとの相互運用性を発揮することで、金融取引専門のブロックチェーンとして存在感を発揮しています。今後も発展が見込まれるDeFiの波に乗り遅れないように、今からInjectiveに注目してみてはいかがでしょうか。