ロケットプール(以下、RPL)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?
今回はこちらの質問にお応えします。
RPLはイーサリアム向けのステーキングプール『Rocket Pool』が発行する独自のガバナンストークンです。
とはいえ詳細が分からなければ、なかなか購入には踏み切れないと思います。
そこで本記事では、仮想通貨RPLについて分かりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、RPLの特徴がわかります。
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この記事でわかること
ロケットプール(RPL)とは?
RPLは2022年11月にリリースされた、イーサリアム向けのステーキングプール『Rocket Pool』内で発行される仮想通貨です。
ステーキングプールとは、不特定多数の仮想通貨をステーキングして利益を分配するシステムであり、小額からステーキングに挑戦することができます。
David Rugendyke共同創設者兼CTOを中心とするチームによって開発されました。
本来ステーキングをするにあたって多額の仮想通貨やノードを求められましたが、Rocket Poolのシステムを利用することにより、少額の資金かつ手軽にチャレンジできる様になります。
2023年7月現在、日本国内取引所では取扱いがありません。
しかし2023年1月18日には米国大手取引所『BINANCE』に上場するなど、注目度を高めているプロジェクトといえるでしょう。
ロケットプール(RPL)の特徴
RPLの特徴は以下の3点です
- 「ロケットプール」のガバナンストークン
- ノードステーキングができる
- リキッドステーキングができる
順番に解説します。
「ロケットプール」のガバナンストークン
RPLにはガバナンストークンとしての機能が備わっています。
ガバナンストークンとは、RPLを運営するコミュニティ内で行われる今後の開発や運営方針等の意思決定をする投票において、参加権と投票権の役割を果たす仮想通貨(トークン)です。
RPLでは中央集権的管理者を設置しない『自律分散型組織(DAO)』の形態を採用し、すべての意思決定は参加者の投票によって議決されます。
1トークンに対して1票に相当することが大半であり、たくさんのトークンを保有しているホルダーはそれだけ組織内で強い影響力を持つことになります。
ガバナンストークンとDAOを取り入れることで、管理者の権限を介さず、民主的かつ透明性の高い運営を可能としました。
これらの仕組みはブロックチェーンの普及とともに広がりを見せる新しい形態のビジネスモデルです。
ノードステーキングができる
RPLの大きな特徴として、ノードステーキングがあげられます。
ノードステーキングとは、対象となる仮想通貨(この場合はRPL)を保有し、ブロックチェーンネットワークに参加することで報酬を得られる仕組みです。
ノードは「結び目」「集合点」などを意味する英単語であり、ブロックチェーンでいうところのネットワークに参加するパソコンやスマートフォンなどの端末を指します。
この報酬は、ノードを提供することによりブロックチェーンの維持に貢献した対価として支払われます。
RPLではイーサリアムのステーキングサービスを提供しています。
本来イーサリアムのノードステーキングには32ETH(およそ860万円)以上のステークが必要でした。
ところがRocket Poolのシステムを利用することで、半額の16ETH(およそ430万円)から運用が可能になります。
リキッドステーキングができる
リキッドステーキングは、流動性のあるステーキングを意味します。
RPLの場合、イーサリアムを預入れることで債権トークンとよばれる『rETH』を付与されるのが特徴です。
本来イーサリアムのステーキングに参加すると、預入れたETHはアップデートが完了するまで引き出すことができませんでした。
しかし、リキッドステーキングの仕組みによって預入れたETHと引き換えにrETHが発行されます。
rETHはステーキングした仮想通貨を変換してもらえる権利を示すトークンであり、それ自体が分散型取引所内で自由に売買できるうえに運用も可能です。
従来のステーキングには解除したい時にすぐ解除できないといったデメリットがありました。しかしリキッドステーキングならば、いつでも売買判断がおこなえます。
Rocket Poolでは預入れたETHに対して年利4.68%前後の報酬と同額のrETHが付与されます。
ただし、市況によっては債権トークン自体の価格が下落するリスクもあるので注意が必要です。
ロケットプール(RPL)とビットコインとの違い
仮想通貨の代表格であるビットコインを例に、RPLとどの様な違いがあるのかを比較してみましょう。
大きな違いはブロックチェーン上の取引データが正しいかどうかを判断するコンセンサスアルゴリズムの違いです。
ビットコインはPoW(Proof of Work)を採用しています。
PoWは直訳で「仕事の証明」であり、膨大な計算をする作業を要する仕組みです。
世界中のマイナーと呼ばれるプレイヤーが、より多くの処理をすることで競争し、勝利することで成功報酬が発行されます。
ただし、参加するには大掛かりな設備(コンピューター等)と電力が必要なため、個人の参入は基本的に難しくなっています。
一方RPLはPoS(Proof of Stake)を取り入れました。
PoSは「掛け金の証明」と呼ばれ、保有する仮想通貨を掛け金のように、より多くより長く持っている人に報酬を付与する仕組みです。
PoSなら家庭用のパソコンと該当する仮想通貨を保有していれば参加できるので、参入ハードルが低いといえるでしょう。
ロケットプール(RPL)の今後について
2023年7月時点でRPLの価格は¥5,303.81JPYで推移しており、時価総額ランキングは61位につけています。
RPLは2022年にリリースされたばかりの新しいプロジェクトであり、今後拡大していく余地は大いにあります。
しかしイーサリアムのステーキングサービスにおいて、大きなシェアを占める『Lido』というプロジェクトがあり、RPLはそれを追う後発サービスです。
そのため、Lidoとの差別化が大きなポイントになるでしょう。
Rocket Poolでは仮想通貨ウォレット『MetaMask』との連携を発表しました。
MetaMaskユーザーであれば気軽にRocket Poolを利用できる様になった点は強みの一つと言えますね。
また、2023年1月には米国大手取引所『BINANCE』で上場したこともポジティブなニュースです。
今後のサービスの展開、大手取引所上場などによっては将来性のあるプロジェクトといえます。
まとめ ロケットプール(RPL)について
今回はイーサリアムのステーキングサービスを提供するプロジェクトの独自トークン『ロケットプール(RPL)』について解説しました。
イーサリアムのステーキングに小額から挑戦できるので、ETHホルダーは利用を一考してみてはいかがでしょう。
今後のサービス展開や上場に期待です。