Terra Classic(LUNC)は、2022年春には時価総額ランキングTOP10にランクインしたほどの仮想通貨でありながら、直後に大暴落しました。
Terra Classic(LUNC)は現在、KuCoinやBybitなど主要な海外取引所で入手できます。購入のためには、コインチェックなど国内取引所のアカウントから資金の送金が必要です。
本記事では、大暴落事件を経ながら、現在でも価格変動によって利益を出せる可能性が残るTerra Classic(LUNC)について解説します。
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この記事でわかること
Terra Classic (LUNC)とは?
<基本情報>
仮想通貨名称 | Terra Classic(テラクラシック) |
ティッカーシンボル | LUNC |
現在の価格(2023年6月現在) | 0.013円 |
時価総額(2023年6月現在) | 780億円 |
公式サイト | https://www.terra.money/ |
Terra Classic(LUNC)について押さえておきたいポイントは3つです。
・アルゴリズム型ステーブルコインとして期待された
・ディペッグ騒動が起きて大暴落
・現在でも海外取引所で購入できる
Terra Classic (LUNC)は、もともと、2018年に韓国の「Terraform labs有限責任株式会社」によってローンチされました。
仮想通貨を決済方法のひとつとして普及させるためのプロジェクトで、主にEコマース上での利用を推進していました。
後述するステーブルコインと、旧LUNA(現Terra Classic (LUNC))の2種類のトークンが発行され、「無担保型」の仮想通貨(後述)として期待を集めました。
2021年3月に預金サービス「Anchor」をリリースしたのを受け、市場価格が上昇し始めました。1年かけて高騰するも、2022年5月に大暴落してしまいます。
大暴落は偶発的なものではなく、攻撃者によって意図的に引き起こされたものです。
攻撃者がレバレッジをかけて多額のステーブルコイン「UST(TerraUSD)」を売却したのが発端です。
運営側はビットコインを大量売却して買い支えしたものの、市場に混乱を招いたことで、ステーブルコインとしての価値を失いました。
現在では、元のTerraチェーンを、新生Terra(LUNA)とTerra Classic(LUNC)に分離した上で、復興を目指しています。
Terra Classic (LUNC)の特徴
Terra Classic (LUNC)の3つの特徴を見ていきましょう。
もともとはLUNAだった
Terra Classic (LUNC)のプロジェクトでは、2種類のトークンを発行していました。
無担保型ステーブルコインであるUST(TerraUSD)(ドルにペッグ)などと、ネイティブトークン「LUNA」です。
ステーブルコインの価値を安定させる役割を担ったのがLUNAです。
LUNAはまた、ガバナンスとマイニングに使用でき、ステーキングも可能でした。
DeFiで高い人気を誇り、高利回りを出せる人気銘柄でした。
2022年5月にディペッグ(価格連動が外れる)が発生したことで、信用不安から機能不全に陥ってしまったことが原因です。価格は100万分の1まで大暴落しました。
アルゴリズム型ステーブルコイン
Terra Classic(LUNC)は、独自のアルゴリズムで法定通貨とのペッグを実現していました。こういったステーブルコインは、アルゴリズム型または無担保型と呼ばれます。
ステーブルコインには「法定通貨担保型」「仮想通貨担保型」「無担保型」がありますが、無担保型は成功事例が少なく、その非中央集権的な仕組みからも、一時は期待を集めました。
アルゴリズムは、ステーブルコインUST(TerraUSD)の価格が一定になるように作用します。LUNAの供給量が自動で増減し、一定の安定性を保つのです。
しかし、結果として2022年5月に「1UST=1ドル」を割り込んでドルペッグが崩壊、大暴落してしまいます。
アルゴリズム型ステーブルコインの課題が露呈する出来事となってしまいました。
バーンで希少性を高める
Terra Classic (LUNC)は、発行上限を10億枚と定めています。
発行枚数の上限を超えてしまった場合には、バーン(焼却)される仕組みとなっています。
バーンによって供給量が下がるので、インフレが抑制され、希少性を失わずに済みます。
バーンされるとそのコインは使えなくなりますが、ユーザーがすでに保有しているコインが消滅することはありません。
Terra Classic (LUNC)とビットコインとの違い
Terra Classic (LUNC)をビットコインと比較して、特徴をさらに深く理解していきましょう。
ビットコインは、最初の仮想通貨として誕生しました。
画期的なブロックチェーン技術とともに、上限発行数2,100万枚の希少性が評価されて、いち早く金融市場での地位を固めています。
最高額を付けたのは、2021年11月の700万円台で、2023年6月現在でも400万円台で推移しています。
しかし、ビットコインはドルや円といった法定通貨と異なり、価格変動が激しすぎて価値が安定せず、実用性に乏しい欠点がありました。そこで開発されたのがステーブル(安定した)コインです。
ステーブルコインは法定通貨をはじめとする金融資産と連動させることで、価値の安定化を計っています。
Terra Classic (LUNC)もステーブルコインのプロジェクトとして誕生しました。
結果としてはプロジェクトが崩壊してしまいましたが、ビットコインから始まったブロックチェーン技術を土台に、新たな決済システムを世界へ普及しようとしたプロジェクトがTerra Classic (LUNC)です。
Terra Classic (LUNC)の今後について
Terra Classic (LUNC)は、現在、これまでの経緯から推測できる通り、非常に不安定な仮想通貨です。開発ポテンシャルがないため、長期保有には向きません。
ですが、トレードとしては、 価格変動を利用して利益を出せる可能性があります。
購入する場合は、国内未上場のため、KuCoinやBybitなど主要な海外取引所を利用しなければなりません。
手順は以下の通りです。
仮想通貨らしいボラティリティに期待してTerra Classic (LUNC)に注目してみるのも、おもしろいでしょう。
まとめ Terra Classic (LUNC)について
Terra Classic (LUNC)は、旧LUNAの崩壊から、復興を目指して分割された銘柄です。プロジェクトが崩壊してしまっているので実用性はありませんが、トレードでは、ボラティリティによって利益を出せる可能性が残ります。購入は、コインチェックなどを経由して海外取引所から可能です。
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