仮想通貨「Optimism(OP)」って何だろう?
その疑問をそのままにしていたら、いつ、どの銘柄が急騰してもおかしくない仮想通貨投資で大きな波に乗り遅れてしまうかもしれません…
この記事ではOptimismの特徴や今後の展望を解説しますので、是非参考にしてください!
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この記事でわかること
Optimism(OP)とは?
通貨単位 | OP |
ローンチ | 2022年1月 |
発行上限 | 4,294,967,296 OP |
過去最高値 | 653.98円(2022年1月1日) |
公式サイト | https://www.optimism.io/ |
ホワイトペーパー | https://community.optimism.io/ |
Optimismはイーサリアム上にあるレイヤー2ブロックチェーンです。独自のRollup技術を用いることでイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決に貢献しています。
また、Optimism Collectiveと呼ばれるガバナンス体系により、貢献者への報酬配布のシステムが確立されています。
OPはOptimismのガバナンストークンであり、保有者はプロトコル運営や資金調達のガバナンスに参加権を得ることができます。
Optimism(OP)の特徴
イーサリアムのレイヤー2ソリューション
イーサリアムは、DeFi(分散型金融)やDapps(分散型アプリケーション)の開発を行うためのプラットフォームです。イーサリアムのブロックチェーン上では、多くのアプリケーションがスマートコントラクトで自動的に処理されており、その取引量の増加に伴い、処理の遅延やガス代(手数料)の高騰が発生するスケーラビリティ問題が発生しています。
レイヤー2ソリューションとは、イーサリアムと相互運用性をもつチェーンが、イーサリアムの取引処理を受け持ちます。
OP MainnetはOptimizmネットワークを活用し、超高速と低コストを実現するブロックチェーンです。イーサリアムの開発者が構築に関わっており、イーサリアムとの互換性に優れているだけでなく、プロトコルに預けらている資産総額「TLV(Total Value Locked)」は、レイヤー2の中でArbitrumに次ぐ2位であり、プロジェクトへの人気が伺えます。
「Optimistic Rollup」を採用
Optimistic Rollupは、レイヤー2ソリューション技術の中心的なプロトコルです。イーサリアムのメインチェーン上で実行されるトランザクションをオフチェーンで処理し、処理記録をまとめて送信することで、メインチェーンでの負荷を低減します。
Optimistic Rollupの特徴は、取引処理にOptimistic(楽観的)な判断をしている点にあります。通常、オフチェーンでの取引は、オフチェーン上で正当性が検証されますが、Optimistic Rollupではこのプロセスを省略しています。メインチェーン上で取引の不正を検出し、それを指摘することではじめて取引の検証が始まるという仕組みです。自身のプロトコル上でのセキュリティを省略し、イーサリアムのセキュリティに依存することで、高速化と高セキュリティを両立させているのです。
ガバナンスに「Optimism Collective」を採用
Optimismは、自身のエコシステムを、非営利目的の分散化された「公共財」にすることを目標にしています。公共財とは、だれもが共同で消費できる財産やサービス(例えば警察や公園、道路など)を意味します。
この目標のために「Optimism Collective」という組織が存在します。
この組織は「トークンハウス」と「シチズンハウス」という2つのガバナンス体制によってOptimismを運営しています。
トークンハウスでは、OP保有者が、プロトコルのアップデートやインフレ調整などの提案や投票を行い、シチズンハウスでは、Optimismでの優れたプロジェクトに対する報酬割り当てを決定するための提案や投票が行われます。
Optimismでは、2つのガバナンスシステムを組み合わせることによって、貢献者へ適切に利益を分配することが可能であり、これによってプロジェクトやコミュニティ構築をサポートしています。
Optimism(OP)とイーサリアムとの違い
OptimismとイーサリアムはどちらもDappsの開発プラットフォームです。Optimismはイーサリアムブロックチェーンと相互運用性があり、Optimistic Rollupによって、オフチェーンでの取引を可能にしながら、イーサリアムのセキュリティを活用することで、処理の高速化と安全性を両立させています。
実際に、Optimismとイーサリアムを比較した場合、ブロック生成時間(取引スピード)はOptimismの2秒に対してイーサリアムは12秒、また、Optimismのガス代(手数料)はイーサリアムの1%から10%程度です。
Optimismはイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決することに焦点を当てています。イーサリアムのDappsをより効率的に運用していくことが可能であり、現状では、お互いが競争相手というよりも、相補的な関係としてブロックチェーンの発展に貢献しているといえます。
Optimism(OP)の今後について
Optimismの今後の発展は、他のレイヤー2ソリューションとの競合やイーサリアム自体の発展によって大きく変わるでしょう。
まず、レイヤー2ソリューションは、PolygonやArbitrumなど、高速取引や低コストを特徴とするプロジェクトが複数存在しています。特にArbitrumは2023年3月にローンチした新たなプロジェクトですが、すでにレイヤー2ソリューションとしての時価総額やTVLはOptimismを上回っています。
また、イーサリアムも現状の問題を放置しつづけることはありません。すでに2023年に予定されている「シャードチェーン」の実装によって処理能力向上が期待されています。
OptimismはRollupやCollectiveなどの優れた技術を採用していますが、競合ネットワークやイーサリアムの発展にも常に注意をしていく必要があると言えます。
まとめ Optimism(OP)について
Optimismはレイヤー2ソリューションとして、取引の高速化やガス代低下を実現しており、TVLもトップクラスです。今後も独自のガバナンス体系によって発展が見込まれますが、イーサリアムや競合となるレイヤー2ソリューションとのシェア競争にも注目していかなければなりません。