仮想通貨「XDC Network(XDC)」って何だろう?
その疑問をそのままにしていたら、いつ、どの銘柄が急騰してもおかしくない仮想通貨投資で大きな波に乗り遅れてしまうかもしれません…
この記事ではXDC Networkの特徴や今後の展望を解説しますので、是非参考にしてください!
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この記事でわかること
XDC Network(XDC)とは?
通貨単位 | XDC |
ローンチ | 2019年6月1日 |
供給枚数 | 37,694,082,084 枚 |
過去最高値 | 26.84円(2021年8月21日) |
公式サイト | https://www.xinfin.org/ |
ホワイトペーパー | https://xinfin.org/docs/whitepaper-tech.pdf |
XDC Network(旧XinFin Network)は、貿易金融の効率化を目的として、エンタープライズ(企業や金融機関などの組織)向けに特化したブロックチェーンプロジェクトです。貿易金融やサプライチェーン管理、国際送金など、世界中の経済活動での活用が期待されています。
XDC Networkのネイティブトークン「XDC」の価格は、2021年8月21日に26円を超えましたが、2023年7月現在では4.6円前後を推移しています。
XDC Network(XDC)の特徴
国際貿易を効率化する
世界貿易額は年々増加していく傾向にあるものの、金融機関や銀行のリスク回避や金融規制の影響によって融資拒否される事例が多々存在しています。また、金融機関は未だに、紙ベースの資金調達や仲介者をはさんだ取引による非効率的なシステムを利用しています。
XDC Networkの「TradeFinex」は、世界の貿易や金融における、契約、融資、支払い、決済を、仲介者不要のピアツーピア取引で可能にするプラットフォームです。
TradeFinexhaはスマートコントラクトによって構築されているため、取引の自動化や記録改ざんの防止、仲介者不要による大幅なコスト低下が可能です。
また、特に金融処理においては致命的な欠陥となり得るイーサリアムの取引遅延の解決も提案しており、XDCは、エンタープライズのユーザーに対して大きなメリットを提供しています。
ハイブリッドブロックチェーン
XDCは、パブリックチェーンの透明性、プライベートチェーンの速度と安全性を兼ね備えた「ハイブリッドブロックチェーン」です。
ビットコインに代表されるパブリックチェーンは、すべてのノードが同等であると同時に取引記録がオープンであり、プロトコルの変更が容易ではなく、エンタープライズでの使用が避けられてきました。また、プライベートチェーンは、処理速度や安全性の代わりに、データ改ざんなどの懸念を避けることができません。
XDCのハイブリッドチェーンでは、ブロックチェーンの参加者や記録の公開を、チェーンの参加者が決定することができます。情報漏洩の心配がなくなるだけでなく、必要に応じたプロトコル変更が容易となることによって、エンタープライズ向けに最適化されたブロックチェーンを提供できるようになります。
コンセンサスアルゴリズムにXDPoSを採用
「XDPoS (XinFin Delegated Proof of Stake)」は、ネットワークの維持を、KYC(本人確認)を完了している、108のノード(ネットワークの検証者)が実施することで、低コストで高速な取引を可能にする、XDC独自のコンセンサスアルゴリズムです。
ノードはXDCの保有量やこれまでのネットワークへの貢献度や信頼性、地理的な分散性などの要因をもって選定されます。KYCや厳しい選定によってノードが選ばれていることで、エンタープライズも安心して利用できます。また、ノードの数が限定されていることは、処理の高速化だけでなく、消費エネルギーの削減にも貢献します。
XDPoSは、これまでのコンセンサスアルゴリズムが持っていた、ネットワークメンバーの不透明性やエネルギー問題、そして取引のコストや遅延といった問題を解決しています。
XDC Network(XDC)とビットコインとの違い
XDCの目的は、世界の貿易や金融エンタープライズ間のピアツーピア取引の効率化です。
ビットコインは分散型の新しい貨幣デジタル通貨であるため、XDCと同じ目的に利用することが可能です。しかし、最初期のパブリックチェーンの代表であるビットコインは、処理の遅さや手数料の高さ、そしてマイニングによるエネルギー消費量が常に問題視されています。
一方のXDCは、ハイブリッドブロックチェーンやXDPoSなどの技術によって、高速処理と低コスト、エネルギー消費量の低下を実現しています。
比較対象 | XDC | ビットコイン |
1秒あたりの取引数 | 2000以上 | 3-6 |
平均手数料 | 0.00001 USD | 15 USD |
取引の完了時間 | 2秒 | 10-60分 |
エネルギー消費(TWh) | 0.0000074 | 71.12以上 |
XDCは、ハイブリッドチェーンによって、ビットコインでは難しいエンタープライズに対応したサービス提供が可能になっているのです。
XDC Network(XDC)の今後について
XDCは貿易金融に注力しており、WTO(世界貿易機関)やICC(国際商業会議所)をはじめとする多くの政府機関等と連携しています。
また、国際規格となるISO20022メッセージングや、既に企業間の取引や金融取引に広く活用されているブロックチェーンプラットフォームの「Corda Network」とも接続しています。
2023年5月にはコンセンサスアルゴリズムが「XDPoS 2.0」へアップデートしました。これにより、悪意のあるノードが3分の1の数に達した場合でも即座にそのノードを排除し、ペナルティを与えることが可能になるなど、セキュリティが大幅に向上しています。
XDCは企業がブロックチェーンを活用する上で障壁となる問題を解決することで、今後も大きく発展する可能性があります。規制当局の動きには常に注意が必要ですが、プライベートチェーンの利点である容易なプロトコル変更によって柔軟に対応していくことが期待されます。
まとめ XDC Network(XDC)について
XDC Networkは独自技術を用いて年間2000兆円を超える世界貿易金融の効率化に貢献するプロジェクトです。エンタープライズ向けに柔軟な対応が可能なことから、規制強化が進む仮想通貨業界のなかでも、安心して投資対象に選択できる銘柄の一つと言えるのではないでしょうか。