テゾス(XTZ)という仮想通貨は、他の仮想通貨とは少し違った特徴をいくつも持つ仮想通貨です。
説明に当たり専門用語が多くなってしますのですが、できるだけわかりやすく解説しているのでお読みいただければと思います。
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テゾス(XTZ)とは?
テゾス(XTZ)は2022年の7月時点で、時価総額1,986億円、仮想通貨(暗号資産)全体では36位に位置する仮想通貨です。
2014年にホワイトペーパー(説明や報告がまとめられたドキュメント)が発表され、2017年にはTezos財団の創設、ICOでの約250億円の調達を行いました。
2018年にはメインネットが開始され、Tezosは次世代のスマートコントラクト環境を目指すことを公言し「リキッド・プルーフ・オブ・ステーク」(LPoS)や「オンチェーン・ガバナンス」「形式検証」が採用されています。
テゾス(XTZ) の価格推移
テゾス(XTZ) のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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テゾス(XTZ)の特徴
テゾス(XTZ)には「リキッド・プルーフ・オブ・ステーク」(LPoS)「オンチェーンガバナンス」「形式検証」の特徴があります。
少々専門用語が多いですができるだけ簡単にまとめます。
LPoSには分散性とステークホルダー(利害関係者)によるプロトコル(通信の約束事)の所有、オンチェーンガバナンス(みんなでブロックチェーンを更新できる仕組み)にはプロトコルの持続的な改善の背景があります。
また形式検証(システムの正誤を証明すること)にはプロトコルの安全性の確保の狙いや思想があります。
それらの特徴がテゾス(XTZ)を他のブロックチェーンとは特色の異なるプロトコルにしているのです。
LPoS(Liquid Proof of Stake)を採用
テゾス(XTZ)が採用しているリキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)は誰もがブロック生成(テゾスではベーキングという)に参加できます。
リキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)では直接的にブロック生成に参加することができ、他者に自分の持っている投票力を委任することも可能です。
この仕組みによりテゾス(XTZ)ではブロック生成者の数は固定されていません。
また、ブロック生成に参加する際に必要なハードウェア等の条件も厳しくないので、より多くの人がブロック生成に携わり、プロトコルの分散性を高めていく目的に貢献しています。
このようにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の中には様々な形式があり、異なる形式を採用する背景に様々な目的や思想の違いがあるのです。
独自のスマートコントラクト
テゾス(XTZ)では独自のスマートコントラクトを搭載しています。
それにより開発の容易さやユーザーの利便性を向上しているのです。
これまでのスマートコントラクトは「自動契約」という特性上、バグやエラーが発生する可能性も少なくありませんでした。
これらの問題は改ざんが困難であるブロックチェーンとその特性のため、後からの修正はほぼ不可能です。
テゾス(XTZ)では処理内容に誤りがないかを検証するシステムである「OCaml」を搭載しており、バグやエラーが発生した時に事前にはじく仕組みを採用しているのが特徴。
その結果、ブロックチェーン上の処理が効率化され、処理速度の向上や承認作業のコスト削減を実現しました。
ハードフォークが必要ない
仮想通貨はその仕組みを修正する場合仮想通貨をハードフォークして対応するのが一般的です。
ハードフォークとは仮想通貨のルール変更のことです。
本来ブロックチェーンで作られたものは改ざんできないのが特徴ですが、ハードフォークによりある地点から分岐させることにより2つの世界線を作ることができるのです。
例えば、イーサリアムの例が有名で、過去に起きたハッキング事件の影響による仕組みの変更のためハードフォークを行ない、イーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂しました。
しかし、ハードフォークにより資産が分散される上、機能制限や価格変動が起こるなど不安定な相場になりやすいというデメリットがあります。
その点、テゾス(XTZ)は仕様変更によるハードフォークが起きない仕組みになっているので、通貨としての価値の安定ユーザーの信頼獲得につなげているのです。
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テゾス(XTZ)とビットコインとの違い
テゾス(XTZ)とビットコインの決定的な違いは前述の「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)と「プルーフ・オブ・ワーク」(PoW)を採用しているかです。
テゾス(XTZ)では「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)を採用しているのは既に説明しましたが、ビットコインでは「プルーフ・オブ・ワーク」(PoW)を採用しています。
「プルーフ・オブ・ワーク」(PoW)の特徴としてセキュリティの高さが売りな分、特殊なハードウェアや大量の電力消費を必要とし、環境保護の点で問題視されています。
テゾス(XTZ)のような仮想通貨はこういったビットコインの問題点を解決するために作られており、今後主流になっていく可能性も考えられますね。
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テゾス(XTZ)の今後について
テゾス(XTZ)の今後を価格の面で見てみると、多くの仮想通貨と同じようにビットコインや仮想通貨市場全体と同じような動きをしていくと予想されます。
ただ、2020年9月にフランスの中央銀行が、テゾス(XTZ)のブロックチェーン技術の実証実験に乗り出しました。
この銀行ではデジタル通貨「CBDC」を開発していており、その目的は、CBDCで銀行決済を実現できる可能性の検証です。
まだ結果は出ていませんが、世界的な影響力を持つ金融機関がテゾス(XTZ)を認めたと考えられており、このニュースはテゾス(XTZ)にとって追い風になると思われます。
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まとめ テゾス(XTZ)について
以上でテゾス(XTZ)の解説を終わります。
システムを説明する上でどうしても難しい単語が並んでしまいましたがご理解いただけたでしょうか?
最大の特徴は「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)を採用している点で、イーサリアムも手数料の高さから(俗にいうガス代)このシステムを採用するとも言われています。
そのような流れからも今後伸びていくことに期待できる仮想通貨です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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