トロン(TRX、TRON)は、コンテンツ配信を目的とした仮想通貨です。
国内取引が2021年からと比較的歴史が浅いにもかかわらず、その人気は急速に高まってきています。
トロン(TRX)を買ってみたいとは思う反面、よくわからないことから購入を躊躇されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは仮想通貨トロンについて、その特徴や将来像などについて詳しく解説いたします。
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トロン(TRX)とは?
トロン(TRX)とは、デジタルコンテンツ向けに特化したTRONプラットフォーム上で利用する基軸通貨であり、仮想通貨の一種となります。
2017年、中国で開発されたこの通貨は、主にデジタルコンテンツの支払いを目的として開発されました。創業者のジャスティン・サン(Justin Sun) 氏、非営利組織のTRON Foundationで発行されています。
トロン(TRX) は、動画コンテンツなどに対し視聴者が投げ銭などで支払いができるイメージであり、これをブロックチェーン技術で実現しています。
スマートコントラクトを使用して、Ethereumブロックチェーンと同じく独自のトークンを発行し、アプリケーション(DApp)を開発することもできます。2021年にTRONをベースに開発された300種類以上のDAppが、ゲームアプリなどを中心に配布されています。
TRON(TRX)は、デジタルコンテンツに特化した分散型プラットフォームであるTRONが使用する主要通貨です。
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トロン(TRX) の価格推移
トロン(TRX) のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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トロン(TRX)の特徴
仮想通貨としては比較的新しいトロン(TRX)、どのような特徴があるのでしょうか?ここでは3つの特徴について詳しく解説しましょう。
- コンテンツ配信ができる非中央集権型プラットフォーム
- だれでもICOが可能
- 高速で処理ができる
それぞれを解説します。
コンテンツ配信ができる非中央集権型プラットフォーム
トロン(TRX)は、動画・音楽などデジタルコンテンツ配信に利用することを想定したプラットフォームです。いわば動画やゲームなどの配信に対する決済等に利用することを目的とした仮想通貨ということです。
動画や音楽を配信する有名なサービスといえば、YouTubeがあります。YouTubeでも投げ銭(スーパーチャット)で視聴者が配信者に対し直接視聴料を支払うケースがありますが、これはGoogleが管理するYouTubeというプラットフォーム上で集中管理されています。
一方、トロン(TRX)は「分散形プラットフォーム」となっています。これにより下記のようなメリットがあります。
- 中央管理者に対する手数料が不要
- プラットフォーム側の障害(サーバダウン)などに影響されにくい
- アカウント削除など、管理者側の都合に振り回されない
中央管理者がいるプラットフォームの場合、視聴者が支払った投げ銭は、手数料が引かれたうえで配信者に届きます。視聴者の『気持ち』が割り引かれて配信者に届くわけです。
しかし、 トロン(TRX) のようなプラットフォームを利用すれば、配信者はそのまま投げ銭を受け取れますので、視聴者にとっても配信者にとっても嬉しい仕組みが作れます。
また、中央管理者によるアカBANやサーバーダウンが起こりにくいのも大きなメリットです。
だれでもICOが可能
トロン(TRX) の2つ目の特徴は、ICO(Initial Coin Offering)を誰でも行えるという点です。
ICOは、資金を調達するために独自トークンを発行することです。さまざまなDEXおよびDeFiプロトコルでもICOが実行されます。
個人でICOを行えるということは、コンテンツ作成に必要な資金を調達できるということであり、TRON(TRX)はクリエイターにとって大変うれしいプラットフォームとなるでしょう。
また、クリエイター人気が上昇することは、独自トークンの価値が上がることにもつながる為、投資家側としても気になるクリエイターに対し直接投資できる環境でもあります。
高速で処理ができる
トロン(TRX)の3つ目の特徴は、他の仮想通貨に比べ処理速度が速いことです。
近年、様々なDappが開発されているイーサリアムのスケーラビリティ問題が大きな課題となっており、送金遅れなどが問題視されています。対してトロン(TRX)の処理速度はビットコインやイーサリアムなどに比べ非常に高速になっています。
下記は1秒間の処理速度を記載した表となります。
銘柄 | トランザクション処理速度(毎秒) |
トロン(TRX) | 2,000件 |
ビットコイン(BTC) | 5~20件 |
イーサリアム(ETH) | 10~25件 |
例えば、ビットコインは1秒間に 5~20件ほどの処理速度に対して、トロン(TRX)は毎秒2000件ものトランザクションを処理できます。
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トロン(TRX)とビットコインとの違い
仮想通貨で最も有名な通貨の1つといえばビットコインをあげられる方も多くいらっしゃることでしょう。それではビットコインとトロン(TRX)はどう違うのでしょうか?
2009年1月3日に取引が開始されたビットコインに対し、2017年に利用開始されたトロン(TRX)とでは大きな歴史の差があり、これは取引量の差にも表れています。ビットコインの時価総額が数十兆円オーダーとなっているのに対し、トロン(TRX)は数千億円程度とその差は大きく開いており、その人気に大きな差があります。
しかしながら、トロン(TRX)は高い処理能力や個人でICOを利用できるなどビットコインと比較し利便性が高く、今後ゲームやデジタルコンテンツ配信が盛んになればトロンの人気も高くなっていくことが予測されます。
現時点ではビットコインの人気が圧倒的に高いのですが、トロン(TRX)も今後注目すべきと言えるでしょう。
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トロン(TRX)の今後について
多くの特徴があるトロン(TRX)ですが今後はどのようになっていくのでしょうか?
1つは、ゲーム開発プラットフォームへの関与が高まると推測されます。ロードマップ「スタートレック」と「エタニティ」にゲーム開発関連のシステムを導入する予定であり、これが成功すれば利用者拡大はさらに加速することでしょう。
さらにゲーム開発プラットフォームの暗号資産のデファクトスタンダードになれば、動画・音楽配信分野でさらに多くの分野で利用されることが期待されます。
一方、懸念事項もあります。トロン(TRX)は分散型構成の為、YouTubeなどと違いプラットフォーム管理者がいません。
このため悪質コンテンツが横行すれば、逆に利用者が減少する可能性もありえる為、この点は大きな課題と言えるでしょう。
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まとめ トロン(TRX)について
トロン(TRX)は、コンテンツ配信における取引に利用することを目的に開発された仮想通貨です。
2017年に取引開始と歴史の浅い仮想通貨ですが、ゲームやデジタルコンテンツ配信の増加により今後人気が高まることが期待できる仮想通貨です。
皆さんもこれを機に、トロン(TRX)を購入してみてはいかがでしょうか?
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