Gemini Dollar(以下、GUSD)って聞いたことがあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?
今回はこちらの質問にお応えします。
GUSDは、米ドルと価格が連動するように設計されたステーブルコインの1種です。
とはいえ詳細が分からなければ、なかなか購入には踏み切れないと思います。
そこで本記事では、仮想通貨GUSDについてわかりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、GUSDの強みや今後の可能性がわかります。
初めて仮想通貨取引を始めるなら
コインチェック公式サイト
最短5分のカンタン申込み
安全・安心の国内取引所
この記事でわかること
Gemini Dollar(GUSD)とは?
GUSDは、米ドルと価格が連動するように設計された仮想通貨『ステーブルコイン』の1種です。
ビットコインやイーサリアムなど、従来の仮想通貨とは異なり1GUSD:1ドルの価格を維持する仕組みを持ちます。
アメリカのニューヨークを拠点に置く仮想通貨取引所『Gemini(ジェミニ)』から、2018年9月10日に提供が開始されました。
価格の安定性から投機的な意味合いではなく、決済手段や為替暴落のリスクヘッジとして利用される仮想通貨といえるでしょう。
なお、GUSDはERC-20トークンです。
ERC-20トークンはイーサリアムブロックチェーン上で構成され、互換性を持っている共通規格の1つです。
追加機能を実装するなど、後々のアップデートも可能になります。
Gemini Dollar(GUSD)の特徴
GUSDの特徴は以下の3点です。
・米ドルに連動したステーブルコイン
・信頼性が高い法定通貨担保型である
・仮想通貨取引所Geminiによって作られた
順番に解説します。
米ドルに連動したステーブルコイン
前述した通り、GUSDは米ドルと価格が連動するように設計された『ステーブルコイン』の1種です。
ビットコインやイーサリアムといった従来の仮想通貨は価格変動(ボラティリティ)が激しく、高騰・暴落を繰り返す傾向があります。
つまり、安く買って高く売ることで利益を得る『キャピタルゲイン』が狙えます。
その点、ステーブルコインは法定通貨と連動しているため、価格変動が少なく、安定資産としての機能を担います。
資産の分散先や為替変動のリスクヘッジになるほか、決済手段としても利用しやすい仮想通貨といえるでしょう。
法定通貨(GUSDの場合は米ドル)に比べて、海外へ送金する際のスピードや手軽さもメリットの一つです。
信頼性が高い法定通貨担保型である
ステーブルコインには、価値を裏付ける仕組みによって3種類に分類されます。
1.法定通貨担保型
2.仮想通貨担保型
3.アルゴリズム型(無担保型)
法定通貨担保型は、発行元が裏付け資産となる法定通貨を一定数保有することで、価値を担保する方法です。
時価総額ランキング上位に入るステーブルコインの多くがこの仕組みを採用しています。
仮想通貨担保型はビットコインやイーサリアムなど、異なる仮想通貨を担保にします。
法定通貨に比べ、価格変動が激しいことから下落に備えて担保を過剰に保有するのが一般的です。
アルゴリズム型は担保を用意しません。
その代わり、設定されたアルゴリズムにより市場の需給に合わせてコインの供給量を調整して価値を安定させます。
しかしアルゴリズム型は価値のコントロールがむずかしく、過去にシステムの維持が出来なくなったプロジェクトも少なくありません。
GUSDはこの中で法定通貨担保型に該当します。
価格変動リスクのある仮想通貨型や無担保型に比べて、信頼性が高い方法といえるでしょう。
また、GUSDと米ドルが1:1であることを証明するために、毎月第三者機関の検査を受け、その内容を公式HPにて公開しています。
仮想通貨取引所Geminiによって作られた
GUSDは、アメリカの仮想通貨取引所『Gemini(ジェミニ)』が発行する仮想通貨です。
Geminiは2015年、ニューヨークに設立されました。
現在ではオーストラリア・カナダ・香港など、世界各地に向けてサービスを展開してます。
Geminiの創業者はタイラー・ウィンクルボスとキャメロン・ウィンクルボスの2名です。
2人は双子であり、世界トップクラスのビットコイン保有者としても知られています。
2023年時点では日本向けサービスがなく、あまり馴染みがないかもしれません。
しかし、南米コロンビアの最大手銀行『Bancolombia』との提携発表や、レンディング等のサービス提供など、意欲的な経営を見せています。
GUSD発行時には、ニューヨーク州の金融サービス『NYDFS』から承認を受けた事でも話題になりました。
Gemini Dollar(GUSD)とビットコインとの違い
仮想通貨の代表格であるビットコインを例に、GUSDとどの様な違いがあるかを比較してみましょう。
大きな違いは価格変動(ボラティリティ)です。
ビットコインの値動きは激しく、たびたび高騰や暴落を繰り返しています。
過去には100万円から700万円まで一気に値上げした事例もあるほどです。
その点、GUSDは法定通貨に連動したステーブルコインであることからビットコインのような極端な価格変動はありません。
投機目的ならビットコイン、安定資産保有を目的にするならGUSDなどのステーブルコインが適しているといえるでしょう。
しかしGUSDは、日本国内取引所での取扱いがありません。(2023年7月時点)
購入するには海外仮想通貨取引所の利用が必要になります。
Gemini Dollar(GUSD)の今後について
アメリカの規制機関に認められたステーブルコインとして、安定性に対して一定の評価を得ているGUSD。
米ドルとGUSDの価値が1:1に保たれていることを証明するために第三者機関を用いて、月に一回検査を実施し、結果を公開する透明性の高さも評価できるポイントです。
セキュリティ面においては、取引に必要な秘密鍵をクラウドストレージ上に分散管理することで、ハッキングから資産を守るシステムも整っています。
ビットコインのようなキャピタルゲインを目的とした投資には向かないものの、資産分散の選択肢としては一考の余地もあるでしょう。
日本国内取引所で取扱いが始まれば、今後需要が伸びる可能性も考えられます。
まとめ Gemini Dollar(GUSD)について
今回は米ドルに連動したステーブルコイン、Gemini Dollar(GUSD)について解説しました。
仮想通貨取引所Geminiが発行する仮想通貨かつ、国の規制機関からも認められたということで注目を集めました。
法定通貨に連動した信頼性の高い銘柄ということもあり、購入資産の選択肢として一考してみてはいかがでしょうか。