『Stacks(STX)って、どんな仮想通貨なんだろう?』
今回はこんな疑問をお持ちの方のために、Stacks(STX)について解説します。
Stacks(STX)はビットコインに様々な機能を追加することを目的に開発されたブロックチェーンであり仮想通貨です。
Stacks(STX)が気になっていても、どんな仮想通貨かちゃんとわからなければ、怖くて購入することもできないですよね。
そこで今回はStacks(STX)について、初心者の方にも理解しやすく解説します。
この記事を読めばStacks(STX)の強みや今後の可能性がわかります。
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この記事でわかること
Stacks(STX)とは?

Stacks(STX) 公式サイト:https://www.stacks.co/
Stacks(STX)は、ビットコインにスマートコントラクトの導入することを目的に開発されたブロックチェーンであり、その中で使われる仮想通貨です。
もとは『Block stacks(ブロックスタックス)』という名称で取引されており、ニューヨークに本社を構えるBlockstack PBC社から2017年にリリースされました。
スマートコントラクト機能を持たないビットコインに機能を追加できるプロジェクトで、Dapps(Decentralized Applicationsの略)の開発に広く利用されています。
また2021年6月には韓国の決済プラットフォームである『Paycoin』との連携を発表。Paycoinアプリを利用すれば、大手コンビニや飲食店などでの決済をStacks(STX)で出来るようになります。
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Stacks(STX) の価格推移
Stacks(STX) のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
Stacks(STX)の特徴

Stacks(STX)の特徴として、以下3点があげられます。
- スマートコントラクトをビットコインに導入できる
- PoX(proof of transfer)コンセンサスアルゴリズムを採用
- スタッキングでビットコインを得られる
1つずつ、順番に解説していきます!
スマートコントラクトをビットコインに導入できる
前述したように、Stacks(STX)を利用すればビットコインにスマートコントラクトを追加することが出来ます。
スマートコントラクトとは、一定のルールに従って自動的に実行されるシステムの事です。分かりやすい例として、『自動販売機』に例えられることが多いですね。
購入者は欲しい商品を選択して代金を投入します。すると条件が満たされ、機械が自動的に商品を排出するといった仕組みをブロックチェーン上にプログラムします。
契約時に人が介入しない為、信頼度が非常に高く、処理も自動で行えるので効率的です。
ビットコインにこのスマートコントラクトの仕組みを導入することで、様々なサービスの導入が可能になり、通貨以外の価値や使い道が考えられるようになります。
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PoX(proof of transfer)コンセンサスアルゴリズムを採用
コンセンサスアルゴリズムとは日本語で「合意方法」と訳されます。
ブロックチェーンに新たなブロックを追加する際に、その取引が正しいかを判定し承認する作業の事をコンセンサスアルゴリズムと言います。
コンセンサスアルゴリズムはブロックチェーン毎に仕組みが異なり、ビットコインはProof of Work(PoW)を、Stacks(STX)はProof of Transfer(PoX)を使用しています。
Proof of Work(PoW)の特徴は、記録や計算作業を行う人は、コンピューターを用いて演算し、その対価として仮想通貨を得ることができる仕組みです。
マイニングには莫大な電力を必要としますが、偽造や改ざんが非常に困難とされます。
一方Stacks(STX)が使用しているProof of Transfer(PoX)は、マイニングの際にビットコインをStacksブロックチェーン上に送金することで報酬を得ます。
つまりStacks(STX)はビットコインと非常に密接した仮想通貨と言えるのです。
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スタッキングでビットコインを得られる
Stacks(STX)は、持っているStacks(STX)トークンをスタッキング(ステーキングと同意)することで、報酬としてビットコインを得ることができます。
スタッキング(ステーキング)とは、特定の仮想通貨を特定のブロックチェーン上に預け入れることで報酬が得られる仕組みです。
銀行の預金金利に近い仕組みですね。預入れるStacks(STX)が多く、また預入れる期間が長いほど多くの報酬を得ることが出来るようになります。
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Stacks(STX)とビットコインの違い

仮想通貨の代表例であるビットコイン(BTC)とStacks(STX)にはどの様な違いがあるのかを比較してみましょう。
通貨としての機能がメインであるビットコインに対して、Stacks(STX)はスマートコントラクトの開発を目的としています。
Clarity(クラリティ)というプログラミング言語を使用しており、非常にわかりやすく明瞭な特徴を持っているため、エンジニアにとって使いやすい設計となっています。
この特徴を生かすことによって、ビットコインに様々なDApps(Decentralized Applicationsの略)を付け加えられるようになるでしょう。
ただし、国内仮想通貨取引所ではStacks(STX)の取扱がありません。
そのため、購入するには海外仮想通貨取引所の口座開設が必要になります。
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Stacks(STX)の今後について

現在、アプリケーションが豊富であり、Dappsの側面で一般的に利用されているブロックチェーンはイーサリアムですが、Stacks(STX)の開発次第ではビットコインにも様々な利用方法が生み出されていく可能性があります。
それによりメタバースやNFTなどの領域での活用も十分に期待されます。また、安全性に優れたビットコインと深く紐づいた設計を持つことでStacks(STX)自体も安全性を確保しています。
すでに韓国の決済アプリではStacks(STX)が採用され、決済方法の1つとしての活用も始まっていることから、将来性は十分に望めるでしょう。
Stacks(STX)とビットコインの経済圏が創出されれば、より一層ブロックチェーン技術自体が一般化し、社会に浸透させる事ができるかもしれません。
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まとめ Stacks(STX)について

今回はStacks(STX)について解説しました。
ビットコインにスマートコントラクトを実装することを目的とされた仮想通貨です。
安全性の高いビットコインに深く紐づくことによって、Stacks(STX)自体が優れた安全性を備えています。
また、一般的な決済方法としての利用も始まっていることから今後も注目したい仮想通貨と言えるでしょう。
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