「トロンって聞いたことあるけどどんな仮想通貨なの?」
「トロンの特徴は?今後に将来性ってあるの?」
というふうに考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は仮想通貨トロン(TRX)について、初心者の方に向けて解説します。
トロンの特徴や今後について説明しますので、トロンが気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
トロン(TRX)とは?
トロンとは音楽や動画などのデジタルコンテンツを保存できるプラットフォームで、ジャスティン・サン氏が代表を務めるトロン財団によって運営されています。
ブロックチェーンを利用した分散型プラットフォームで、そこで使用される通貨がTRXです。
プラットフォーム名もそこで使われる仮想通貨名も”トロン”なので少しわかりにくいですね。
トロンではデジタルコンテンツの保存以外にも、独自通貨の発行や分散型アプリケーションの作成などが可能です。
最近では仮想通貨のトロンが国内の仮想通貨取引所に上場するなど大きな注目を集めました。
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トロン(TRX)の特徴
トロン(TRX)の主な特徴は以下の3つです。
- デジタルコンテンツ配信に特化している
- 個人でICOができる
- 処理速度が早い
それぞれを解説します。
デジタルコンテンツ配信に特化している
トロンは分散型のデジタルコンテンツプラットフォームで、例えて言うなら”管理者のいないYouTube”といったところです。
YouTubeの場合、クリエイターへ支払われる収入の一部は仲介手数料としてYouTube(Google)に取られてしまいます。
しかし、トロンでは仲介手数料を取る管理者がいないため、クリエイターへの報酬はダイレクトで支払われます。
また、YouTubeなどでは運営の意にそぐわないような動画が勝手に削除されてしまったり、場合によってはアカウントを凍結されるなんてこともある話です。
一方分散型プラットフォームのトロンではそういった心配がなく、クリエイターが好きな作品を作り、ユーザーはより質の高いコンテンツを味わうことが可能になります。
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個人でICOができる
資金を調達する際、独自のトークンを発行して投資家などから資金を集めるという方法があり、これをICOと呼びます。
仮想通貨版の株式発行とイメージしたらわかりやすいかもしれません。
トロンではこのICOを個人で行うことが可能です。
トロンを利用するクリエイターは作品作りの資金調達をするために、ICOを行って投資家から資金を集めます。
一方投資家は、出資したクリエイターが成功すれば大きなリターンが返ってきます。
個人間でこのようなウィンウィンの関係が築けるのも、トロンの魅力の一つでしょう。
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処理速度が早い
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨で大きな課題となっているのが処理速度です。
ビットコインもイーサリアムも世界中で多くの人に利用されていますが、取引に時間がかかってしまい、まだまだ実用的ではありません。
一方でトロンの処理速度は桁違いに早いです。
ビットコインのおけるブロックの生成速度は1秒間に5件、イーサリアムでは1秒間に16件だと言われています。
より実用的に使用できるよう開発されたビットコインキャッシュでも1秒間に24件程度しかブロックが生成されません。
しかしトロンのブロック生成速度は1秒間に2000件です。
まさに桁違いのスピードで、今後決済や送金手段としての役割も期待されます。
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トロン(TRX)とビットコインとの違い
ビットコインと言えば「投資」というイメージを持っている方も少なくないかもしれません。
しかしビットコインには「決済」や「送金」といった用途があります。
すでにビットコイン決済を導入している実店舗も存在していたり、海外送金では金融機関を通すよりも手数料がずっと安く時間もかかりません。
このように決済や送金の手段としてビットコインは利用されています。
一方でトロンは分散型プラットフォームです。
トロンを利用して動画を配信したり、資金調達を行う、アプリケーション開発をすることもできます。
決済や送金としてのビットコイン、多くの用途を持つプラットフォームとしてのトロン、それぞれ担っている役割が異なります。
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トロン(TRX)の今後について
トロンでは公式でロードマップを公開しており、六段階のステップで成長を予定しています。
- Exodus(2017年8月〜2018年12月)
P2P・分散型ストレージにユ無料でコンテンツをアップロード・配布・保存ができる - Odyssey(2019年1月〜2020年6月)
クリエイターが提供したコンテンツに対して報酬を得られる - Great Voyage(2020年7月〜2021年7月)
ブロックチェーンを使って各種システムの管理ができる - Apollo(2021年8月〜2023年3月)
独自のトークンが発行できる - Star Trek(2023年4月〜2025年9月)
オンラインゲームプラットフォームが作成できる - Eternity(2025年9月〜2027年9月)
トロン上でゲームの開発がなり、クラウドファンディングなどの資金調達もできる
このようにトロンは今後まだまだステップアップを予定しています。
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まとめ トロン(TRX)について
今回はトロンについて解説しました。
分散型プラットフォームであるトロンは、コンテンツ提供の場所としての役割をはじめ、資金調達、アプリケーション開発など様々な目的に利用できます。
それに伴い仮想通貨としてのトロンも大きな可能性を持っていると言えるでしょう。
トロンは国内仮想通貨取引所に上場しており、DMM BitcoinやBIT Pointなどで取引することができます。