KuCoin Token(KCS)は海外の大手取引所KuCoinが発行しています。KuCoinで取引するトレーダーに特典がある魅力的な仮想通貨です。
この記事を読めば、
- KCSの特徴
- KCSとビットコインの違い
- KCSの将来性
がわかります。
仮想通貨投資に興味をお持ちの初心者にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
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この記事でわかること
KuCoin Token(KCS)とは?
<KuCoin Token(KCS)基本情報>
仮想通貨名称 | KuCoin Shares(クーコインシェアーズ) |
ティッカーシンボル | KCS |
現在の価格(2022年12月現在) | 853.38円 |
時価総額(2022年12月現在) | 83,955,313,214円 |
公式サイト | https://www.kucoin.com/ |
KCSは、シンガポールを拠点とする取引所KuCoinによって、2017年9月15日にローンチした仮想通貨です。
KuCoinは、アルトコインの取扱いが700種類以上あり、世界の仮想通貨保有者の4人に1人が利用(公式サイトより)するほどのシェアを誇ります。
KuCoinのユーザーは、KCSを保有しているだけで手数料割引やボーナス受取の特典を得ることができます。そのため、KCSを保有したい場合にはKuCoinに口座開設することが基本となります。
KCSは国内取引所での取扱いはありませんので、まず国内取引所でペア通貨となるビットコインやイーサリアムを購入し、KuCoinをはじめとする海外取引所へ送金して購入する流れとなります。もちろん、KuCoinは利用せず、Bainanceなどの海外取引所でKCSをトレードすることも可能です。
KuCoin Token(KCS)の価格推移
KuCoin Token(KCS)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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KuCoin Token(KCS)の特徴
KCSの3つの特徴をみていきましょう。
- 所持すると特典が受けられる
- 定期的にバーンされる
- 将来的にKuCoinコミュニティのガバナンス・トークンとなる
それぞれを解説します。
所持すると特典が受けられる
KCSは、KuCoinのウォレットに所持するだけで、特典が受け取れます。
1つ目は手数料割引です。
KuCoinの取引手数料は通常0.1%ですが、これが割引になり、割引率はユーザーの「過去30日間のKCSの最小保有量」「過去30日間の現物取引量(BTC)」「過去30日間の先物取引量(BTC)」によって決定します。保有しているKCSを手数料に充てて支払うこともできます。
2つ目は定期的な配当ボーナスです。
KuCoinは日々の手数料収入の50%をKCSに交換してユーザーに分配しています。
6KCS保有していれば、配当は毎日受け取れます。受取数量は「各ユーザーの保有数量」「全ての有資格保有者の合計KCS数量」「KuCoinの1日の出来高」から決定します。
3つ目はIEOプラットフォームへの参加権です。
IEOプラットフォームはKuCoin Spotlightと呼ばれており、ユーザーはこれからKuCoinに上場するトークンをいち早く購入できるので、値上がり益を狙えます。
こういったインセンティブ設計によって、ユーザーがKCSを保有し続けるモチベーションが上がるため、コイン価格を後押しする要因となっています。
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定期的にバーンされる
KCSは、定期的に市場からの買い戻しとバーン(焼却)を行うことでコインの希少価値を高める仕組みを取っています。
たとえばビットコインは、発行上限を2,100万枚と決定したうえで徐々にマイニングされていく仕組みです。
対してKCSでは、初期供給数量を上限2億枚と定め、買戻しとバーンにより最終供給数量が1億で安定するように予定設定しています。
都度のバーン数量は、KuCoinの全体的な月間収益にもとづいて算出されます。
バーンによって流通しているKCSの総量が減少するため、コインの希少性が高まり、将来的に価格の上昇も期待できます。
バーンの仕組みがあることで、KCSは、KuCoinのユーザーのみではなく、投資家にとっても魅力ある仮想通貨となっています。
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将来的にKuCoinコミュニティのガバナンス・トークンとなる
KCSはKuCoinのエコシステム(プラットフォーム経済圏のこと)全体のキーとして機能させるべく開発が続けられているガバナンストークンです。
ガバナンストークンとは、特定の組織の運営に関わる一定の権利を保証するトークンのことです。トークン保有者には、組織の運営における意思決定への投票権が与えられます。
KuCoinはコミュニティ展開に力を入れており、グローバルコミュニティには200ヵ国以上から数百万人のユーザーが参加しています。コミュニティでは世界中のトレーダーと業界情報などを共有でき、取引所からのサービスも24時間展開されています。
KCSは、今後KuCoinで開発されるさまざまなサービスや運営方針についての投票権としてますます活用されていくものとなっています。
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KuCoin Token(KCS)とビットコインとの違い
すべての仮想通貨の始祖ビットコインとKCSの大きな違いを解説します。
KCSは、KuCoinを利用するインセンティブとなるように設計されていますが、ビットコインは特定の取引所のために誕生したわけではありません。
KCSは、KuCoinに口座開設し、そのウォレットで仮想通貨取引をするユーザーが保有すると特典を受けられる仮想通貨です。
一方、ビットコインは現在では、別名「デジタル・ゴールド」と呼ばれるほど「資産を保全しておく手段」として一般に浸透しつつあります。2009年の誕生以来、年数を重ねるごとに、従来なら株や債券に投資されていたマネーがビットコインに流れ込んできました。
KCSとビットコインには明確な違いがあるものの、どちらも仮想通貨市場でトレードでき、もちろん送金やマーケットプレイスでの決済手段としても用いることができます。
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KuCoin Token(KCS)の今後について
KCSは取引所KuCoinのために開発された仮想通貨でした。そのためKuCoinのユーザー数が拡大するほど、その価値も高まるものといえます。
KuCoinでは2020年に約200億円もの資金がハッキングにより流出する事件がありました。しかし、直後の迅速な対応と補償により、ユーザーが離れなかったことからも、信頼性が高い通貨といえます。
またKCS保有者に対して、手数料割引やボーナス特典、IEOへの参加権のほか、世界最大のソーシャル取引プラットフォームを用意するなど、魅力的な施策を展開していることも価格後押しの要因となりえるでしょう。
もちろん価格は、世界経済や仮想通貨市場全体の価格変動にも影響を受けますので、引き続きウォッチしていきましょう。
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まとめ KuCoin Token(KCS)について
KCSは、海外大手取引所KuCoinの利用者が特典を受けられるガバナンストークンで、投資対象としても魅力があります。
国内取引所での取り扱いがないため、やや難易度が上がりますが、KuCoin公式サイトは一部日本語にも対応しています。
アルトコインに投資してみたい人は、ぜひこの機会に検討してみてください。
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