「Kusama(KSM)って聞いたことあるけど、どんな仮想通貨だろうか?」
そのようにおもっている人に向けて、この記事ではKusamaの特徴をわかりやすく説明していきます。
仮想通貨を買ってみたいけど、なんだか怖くて一歩を踏み出せないですよね。
しかし、今後の成長が期待されている仮想通貨の購入を理由もなく避けるのは正しい判断とはいえません。
この記事を読めばKusamaの強みや今後の可能性を理解することができます。
それによって仮想通貨に対する必要のない恐れもなくなり、仮想通貨への投資に対して正しい判断ができるようになるでしょう。
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Kusamaとは
Kusamaはイギリスのコンピューター科学者であるギャビン・ウッド氏によって2019年にリリースされたプラットフォームです。
ウッド氏は近年注目を集めている「Web3.0(web3)」というコンセプトを提唱した人物。
Web3.0の世界では仮想通貨の基盤となるブロックチェーン技術を活用して、特定の管理者なしで個人がインターネットを通じて、データのやり取りや送金が可能となります。
そして次世代のインターネットとも呼ばれるこのコンセプトに大きく貢献する可能性があるのが、ウッド氏がリリースしたKusamaとPolkadot(DOT)です。
なお仮想通貨Kusamaは2023年2月現在、日本国内の取引所での取り扱いがありません。
BinanceやCoinbaseなどの海外取引所では購入が可能です。
そのためKusamaを購入したい場合は、まず日本国内の取引所で口座開設をした上で、海外取引所に口座を開設して国内の取引所の口座から送金をする必要があります。
Kusama(KSM)の価格推移
Kusama(KSM)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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kusama(KSM)の特徴
Kusamaの特徴として以下の3つがあげられます。
- Polkadot(DOT)のテストネット
- インターオペラビリティを実現できる
- コンセンサスアルゴリズムにNPoSを採用
ここからはKusamaの特徴について詳しく説明していきます。
Polkadot(DOT)のテストネット
ウッド氏はKusamaとほとんど同じソースコードを使用したPolkadotも開発しています。
このふたつの仮想通貨の関係ですが、KusamaはPolkadotのテストの場として開発されたものです。
Polkadotのプラットフォーム上でシステム運用を目指すエンジニアが、システムに不具合がないか検証する場としてKusamaを利用します。また、Polkadotがアップグレードを行う際に、Kusamaのプラットフォームで問題がないか検証した実績もあります。
PolkadotでできることのほとんどがKusamaで実行することが可能です。
Polkadotとの違いは、KusamaはPolkadotに比べてネットワークのアップデートをより頻繁に行っていること。
また異なるブロックチェーンをつなぐパラチェーンを利用する際のコストが、Polkadotに比べてKusamaの方が少なく済むことなどです。
コストを抑えられるため、最終的にPolkadotを活用して独自のシステムを運用したいエンジニアにとって、開発初期の段階でコストを抑えられるKusamaのプラットフォームでシステムを試すことがメリットとなります。
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インターオペラビリティを実現できる
インターオペラビリティとは「相互運用性」と訳されるシステム用語です。
ブロックチェーンの仕組みはさまざまな分野で注目されており、今後の活用が期待されています。
ただ別々のブロックチェーンの間でデータのやり取りができないという課題がブロックチェーンが増加することにより、深刻な問題として浮かび上がってきています。
この問題を解決するのがKusamaが提供する「パラチェーン」という仕組みです。
この仕組みによって異なるブロックチェーンをつなぐ事ができ、送金などの処理スピードやコストを削減することが可能となります。
中央集権を必要としないWeb3.0の世界では「互換性」が重要な要素となり、インターオペラビリティの実現を可能とするKusamaは今後、より注目されていくでしょう。
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コンセンサスアルゴリズムにNPoSを採用
「コンセンサスアルゴリズム」とはブロックチェーンがブロックを追加するときに承認をとる方法のことです。
このコンセンサスアルゴリズムは仮想通貨によってそれぞれ異なり、KusamaはNposという方式を採用しています。
NPoS(Nominated Proof-of Stake:ノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)とは、PoS(Proof-of Stake)を進化させた方法といわれています。
まず、PoSとは新しいブロックがブロックチェーンに追加される時に、その仮想通貨をネットワークに預け入れている人の中から選ばれた人がブロックの処理について承認をとる方法です。
PoSがランダムもしくは、より多くその仮想通貨を保有している人を承認者として選ぶのに対して、NPOSはノミネーターと呼ばれる承認者を選ぶ人が存在します。
もしノミネーターが指名した承認者が不正を働いた場合、ノミネーターもペナルティが科せられる仕組みとなっています。
そのため、NPoSはPoSより安全で公正な方法といわれています。
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Kusamaとビットコインの違い
仮想通貨といえばビットコインを想像する人が多くいるのではないでしょうか?
ではKusamaとビットコインはどのような違いがあるのでしょうか?
ビットコインは金融機関を介さずに、どの国にいても支払いに使用できる事を目的として作られた仮想通貨です。
数ある仮想通貨の中でビットコインの時価総額(約62兆円)は第一位です。(2023年2月現在)
ビットコインの価格は約320万円(2023年2月現在)で価格の変動が他の仮想通貨の価格に影響を及ぼす存在です。
一方のKusamaの価格は約5,300円で時価総額は約450億円。(2023年2月現在)
Kusamaのもつ特徴は今後Web3.0のコンセプトが実現されていけば、今より多くの注目を集め価格にも反映されていくでしょう。
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Kusamaの今後
ブロックチェーンの利用者が増加するに従い、システム処理に負荷がかかり処理の遅延や手数料の増加という、いわゆるスケーラビリティ問題が課題となってきました。
複数のブラックチェーンを相互運用できるKusamaはこのスケーラビリティの問題を解決することができるため、システム開発者の間で注目されています。
今後、Kusamaが提供するプラットフォームをより多くの開発者が利用するようになれば、価格にポジティブな影響を及ぼすことになるでしょう。
Kusamaはすでに海外の大手取引所に上場されていますが、今後新たな取引所での上場も期待されています。
Kusamaを取り扱う取引所が増加すれば価格の高騰も期待することができます。
なお、現在のところ日本国内の取引所ではKusamaの取り扱いはありませんが、PolkadotはBitflyerやGMOコインなどで購入する事が可能です。
Polkadotとの関係性を考えれば、Kusamaが日本国内の取引所で取り扱われる可能性も十分あり得るのではないでしょうか。
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まとめ Kusama(KSM)について
この記事ではWeb3.0の実現に貢献することが期待される仮想通貨Kusamaの特徴や今後の将来性について解説しました。
Polkadotのテストの場としてリリースされたKusamaの注目すべき特徴は異なるブロックチェーンをつなぐことができるパラチェーンという仕組みです。
この記事を読んで仮想通貨Kusamaに魅力を感じたら、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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