『Pax Dollar(USDP)って、どんな仮想通貨なの?』
そんな疑問をお持ちの方のために、Pax Dollar(USDP)について解説していきます。
この記事を読めば、
- Pax Dollarの特徴
- Pax Dollarとビットコインの違い
- Pax Dollarの将来性
がわかります。Pax Dollarの特徴や今後の見通しについて、仮想通貨の知識に不安をお持ちの初心者にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
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この記事でわかること
Pax Dollar(USDP)とは?
Pax Dollar(USDP)は、米ドルと連動するステーブルコインのなかでも、信頼性の高い仮想通貨です。
<基本情報>
仮想通貨名称 | Pax Dollar |
ティッカーシンボル | USDP |
現在の価格(2023年1月現在) | 131.70円 |
時価総額(2023年12現在) | 115,647,529,774円 |
公式サイト | https://paxos.com/usdp/ |
Pax Dollar(USDP) の価格推移
Pax Dollar(USDP) のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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Pax Dollar(USDP)の特徴
Pax Dollar(USDP)の主な特徴は以下の3つです。
- 法定通貨担保型のステーブルコイン
- 米ニューヨーク州金融監督局(DFS)の認可を受けている
- 銀行口座を持たない人でも金融サービスを利用できる
それぞれを解説します。
法定通貨担保型のステーブルコイン
Pax Dollarは、2018年9月に米Paxos(パクソス)社がローンチした 法定通貨(フィアット)担保型のステーブルコインです。
ステーブルコインとは、金や、米ドルなどの法定通貨と連動するように設計された仮想通貨のことです。仮想通貨は、裏付け資産がないために価格変動が激しく、活用が進まなかった経緯がありますが、弱点を克服し、実用性を高めるために開発されたのがステーブルコインです。
Pax Dollarは、米国の預託機関口座の米ドルによって1対1で担保されている、いわば「デジタル版の米ドル」です。ゆえに、米ドルと連動する価値を保ちながら、世界中へ高速で低コストに送受金できるブロックチェーン技術のメリットを活かすことができます。
主な利用用途は、仮想通貨取引、決済・送金などで、クレジットカード、デビットカード、PayPalなどを使った取引も可能です。
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米ニューヨーク州金融監督局(DFS)の認可を受けている
Pax Dollar発行元のPaxos社は、ニューヨーク州金融監督局から認可を受け、規制範囲内で仮想通貨サービスを提供している企業です。
準備金については、自社の資産と分離したうえで米国財務省証券などの最も安全な形式でのみ保有していることを発表しています。仮に同社が破産したとしてもユーザーの資産は守られます。
また第三者機関である監査法人と契約し、月次で残高証明を発行しています。
Tether事件に代表される不透明性の問題について、Pax Dollarは対策を講じているわけです。
セキュリティ対策では、脅威があると判定した場合、取引と承認を一時停止できる機能を組み込んでおり、この点も評価できるでしょう。
Pax Dollarは、コンプライアンス意識が高い企業によって運営されており、ステーブルコインのなかでも信頼性の高いコインといえます。
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銀行口座を持たない人でも金融サービスを利用できる
現在、世界では17億人以上の成人が銀行口座を保有していないと試算されていますが、一方で、ほとんどの人々はインターネットにアクセス可能です。仮想通貨はインターネットに接続できればだれでも、ほとんど瞬時に国境を越えてシームレスに資産を移動させることができ、差別的要因がありません。
Pax Dollarもまさに、スマホさえ持っていればだれでもアクセスできます。ユーザーならだれでもPax dollerを保有したり、決済に利用できます。
ユーザーは、まずPaxos社のアカウントに米ドルを入金します。するとスマートコントラクトを使ってPaxos社が、1USD=1USDPとなるようにコインを発行します。逆にPax Dollarを米ドルに交換する際には、Pax Dollarはバーン(焼却)されてなくなる仕組みです。
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Pax Dollar(USDP)とビットコインとの違い
Pax Dollarとビットコインの違いをみていきましょう。
ビットコインは2009年に発表された最初の仮想通貨です。
構想を論文として発表したサトシ・ナカモトは正体が明らかにならない謎の人物です。論文に可能性を感じた開発者たちによって、ブロックチェーン技術やビットコインが実現化されました。ビットコインには運営企業がありません。
またビットコインには、ステーブルコインのような価値の担保もないため、現在のところ、価格は激しく変動しています。
ビットコインは「マイニング」によって上限の2100万枚まで発行されていきますが、バーンの仕組みは実装されていません。価格の高騰を防ぐための仕組みとしては「半減期」を設け、2140年頃まで緩やかに発行されていくよう設計されています。
Pax Dollarには、Paxos社という運営企業があり、コインの発行は、ユーザーが米ドルと交換するタイミングで行われ、逆に米ドルに変換されるときはバーンされて消えます。法定通貨と連動し、価格の安定した仮想通貨です。
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Pax Dollar(USDP)の今後について
Pax Dollarの将来性をみていきましょう。
時価総額で比較すると、ほかのステーブルコインと比べて高くない水準です。
2023年1月現在 | 時価総額(円) |
---|---|
USDT | 8,751,310,974,256 |
USDC | 5,768,140,153,787 |
USDP | 115,647,529,774 |
TUSD | 111,580,112,725 |
ただし、コンプライアンス意識の高いPaxos社が発行していることから、投資家の信頼性は獲得している仮想通貨です。
さらに、Paxos社は、クレディスイスや野村ホールディングス、バンクオブアメリカなど世界的な大企業パートナー向けに、ブロックチェーンソリューションを構築している実績があります。
PayPal社から資金調達しているので、PayPal加盟店の商取引においてPax Dollarが採用され、有用性を高める可能性もあります。
ERC20準拠の仮想通貨のため、イーサリアムベースのほかのアプリケーションと簡単に統合できるため、活用の場を拡げていく可能性も期待できます。
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まとめ Pax Dollar(USDP)について
Pax Dollarは仮想通貨のなかでは比較的リスクの低いステーブルコインであり、ニューヨーク州金融監督局から認可を受けた、信頼性の高い企業によって運用されています。
法定通貨が抱えるインフレへのリスクヘッジとしても存在意義のある仮想通貨ですので、この機会にぜひ注目していってください。
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