FTXトークン(以降、FTT)って聞いたことあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?
こちらの質問にお応えします。
FTTは、海外の大手仮想通貨取引所『FTX』が発行する独自トークンです。
とはいえ、どんなモノなのか分からなければ、ちょっと怖くて一歩踏み出せないですよね。
そこで今回の記事では、FTTについて初心者でも理解できる様、分かりやすく説明します。
この記事を読めば、FTTの概要や今後の可能性がわかります!
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FTXトークン(FTT)とは?
FTTは、海外大手の仮想通貨取引所『FTX』が発行する独自トークンです。
まずはFTXについて紹介していきましょう。
FTXは2019年、サム・バンクマン・フリード氏が設立し、バハマに拠点を置く仮想通貨取引所です。
仮想通貨の現物取引に加え、レバレッジ取引、先物取引にも対応しています。また、20倍までの高いレバレッジも掛けられるので、大きなリターンを狙う事もできるでしょう。
海外取引所にはめずらしく、日本支社である『FTX Japan』も設立し、日本を含む世界中で多くのユーザーを獲得する世界トップクラスの取引所です。
FTTは通貨としての性質だけでなく、保有することによりFTX内で多くのメリットを享受することができます。
FTXトークン(FTT)の価格推移
FTXトークン(FTT)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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FTXトークン(FTT)の特徴
FTTは以下3つの特徴を持っています。
- FTXの独自トークン
- 一時は時価総額で22位だった
- FTXの破綻により暴落している
1つずつ、順番に解説していきます。
FTXの独自トークン
FTTは大手暗号資産取引所であるFTXが発行している仮想通貨です。
通貨(トークン)としての機能はもちろんですが、保有することでFTXユーザーはいくつかの特典を受けられるメリットも持ち合わせています。
その1つが手数料の割引です。FTX利用時に発生する手数料の割引を受けることができます。上限はありますが、FTTを多く保有するほどその還元率があがる仕組みとなっています。
次にステーキング機能があげられます。
ステーキングとはFTTを保有し預入れることで、金利等の形で利益が得られる仕組みの事ですね。こちらも預入れる枚数によって異なりますが、最大40%までの利回りを獲得できます。
FTXを普段から利用する方にとって、FTTは持っておいて損のないトークンと言えます。
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一時は時価総額で22位だった
FTTはFTXと同時期の、2019年にリリースされました。
2021年には大きく価値を伸ばし、史上最高値の約$80を記録。この時点でローンチ価格の40倍です。
その後、仮想通貨全体の落ち込みもあり価格を下げるも、2022年7月時点で時価総額22位に入りました。FTX利用者が増える事により、FTTの重要性も増していくことからとても期待できる仮想通貨だったと言えるでしょう。
またFTTは『定期的なトークンのバーン(焼却)』により価値を向上させる仕組みを取り入れていました。
バーンとは仮想通貨を発行している運営者が発行済みの通貨を意図的に減らす行為です。仮想通貨の全体量が減少することにより、価格が上昇しやすい傾向になると言われています。
FTXの需要、バーンなどの要因により今後も価格が向上していくことが期待されていました。
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FTXの破綻により暴落している
取引高で世界トップ3に入る暗号資産取引所だったFTXですが、2022年11月に破産申請をするに至ります。
破産の理由や経緯については、この後詳しく解説しますが、FTXと深く紐づいた仮想通貨であるFTTへの影響は非常に大きなものであり、それをきっかけに価格が暴落しています。
ちなみにこの一件はFTTだけにとどまらず、仮想通貨全体の価格にも影響を及ぼし、仮想通貨の代表格ともいえるビットコインも一時、約20%前後も下落するほどのインパクトがありました。
ただし、FTTに価値がないかと言えばそんなことはありません。
レバレッジ取引ならば売りからエントリーが出来るので、このような暴落時をチャンスに変える事もできるでしょう。
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FTXが破綻した理由
世界最大規模の仮想通貨取引所であったFTXの破綻は、2022年11月2日に始まりました。
創業者によって運営されていたグループ会社の『アラメダ・リサーチ』が保有する資産の多くがFTTであると報じられたのです。
その報道をきっかけに、会社の担保不足を懸念した世界最大手取引所『バイナンス』が、所有しているFTTを大量売却すると発表します。結果、FTTの価格は短期間で暴落を招くことになりました。
これに対して、アラメダ・リサーチは「報道の内容は一部の資産状況を示すもので、他での資産は十分に確保している」といった声明を出しますが、大量売却騒動から間もなく、FTXが破産申請を行ったことが公表され、さらに大きな不信感を招きました。
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FTXトークン(FTT)の今後について
FTTは仮想通貨取引所FTXに強く紐づいたトークンであることから、今回の暴落は非常に厳しい事態であると言えるでしょう。
FTXのCEOだったサム・バンクマン・フリード氏は現在退任を発表し、現在は米エネルギー企業エンロンの破産を監督したジョン・J・レイⅢ氏が新しいCEOとして就任しています。
今後FTTに価値が付くとしたら、まずはFTXの再建、顧客の再獲得にかかってきますが、まず当面は『FTXに資金を預けていた顧客がその資金を取り戻せるか』といった問題の解決に費やされるでしょう。
今回の事件は、仮想通貨全体に影響を及ぼす大きなものでした。その為、今後の値上がりが期待できるのは当分先だと考えられます。
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まとめ FTXトークン(FTT)について
今回の記事では、FTXトークン(FTT)について解説しました。
世界最大規模の仮想通貨取引所が発行するトークンとして、大きな期待を集めていましたが、今回の『FTX破綻』という事件をきっかけに大きく暴落する結果となりました。
今後のFTX再建や、顧客の再獲得ができるかによって大きく価値が変わるので、これからの動向に注目です。
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