USDD(Decentralized USD)って聞いたことあるけど、どんな仮想通貨なんだろう?
こちらの質問にお応えします。
USDD(Decentralized USD)とは米ドルに連動した非中央集権型のステーブルコインです。
とはいってもどんな仮想通貨かちゃんと分からなければ、買うのも怖いですよね。
そこで今回はUSDD(Decentralized USD)について、初心者でもわかるように分かりやすく解説します。
この記事を読めばUSDD(Decentralized USD)の強みや今後の可能性がわかります!
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
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この記事でわかること
USDD(Decentralized USD)とは?
USDD(Decentralized USD)公式サイト:https://usdd.io/
USDD(Decentralized USD)は2022年5月5日に、自律分散型組織Tron DAOによって発行された比較的新しい仮想通貨の1種です。
一般的に仮想通貨はボラティリティ(価格の変動値)が激しくリスクも高いとされますが、USDD(Decentralized USD)は米ドルに連動するようにアルゴリズムで調整され、1ドルの価値を維持する設計を持ったステーブルコインです。
そのため価格の乱高下が少なく、比較的リスクの低い仮想通貨といえます。
トロンネットワークを基盤に設計されており、BTTCのクロスチェーンプロトコルを用いてイーサリアムやBNBチェーンにも対応しています。
USDD(Decentralized USD)の価格推移
USDD(Decentralized USD)のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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USDD(Decentralized USD)の特徴
USDD(Decentralized USD)の特徴として、以下3つの特徴があげられます。
- 非中央集権型のステーブルコイン
- 高い利回りが期待できる
- 担保比率が高い
1つずつ順番に解説していきます。
非中央集権型のステーブルコイン
ステーブルコインには発行・運営・管理等を行う中央集権的機関に依存するものもありますが、USDD(Decentralized USD)は自律分散型組織であるTron DAOによって行われています。
非中央集権型である最大のメリットは、発行者や管理者による不祥事等から引き起こされるカウンターパーティーリスク(信用リスク)が起こりえない点にあります。
ステーブルコインは取引価格が乱高下せずに安定することを目的に開発されている点から、こういった下落の要因が減らせることは重要なポイントだと言えるでしょう。
またUSDD(Decentralized USD)はスマートコントラクトとアルゴリズムによって1ドルの価値を安定的に維持するようになっています。
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高い利回りが期待できる
USDD(Decentralized USD)は「年利30%の無リスク金利」を掲げており、トロン基盤のDEX(分散型取引所)であるSunSwapなどでステーキングをすることによって年利30%以上の利回りを得ることも期待できます。
ステーキングとは、保有する仮想通貨を特定のブロックチェーン上に預け入れる事によって利回りが得られる仕組みです。
この様に高い利回りを出せれば、当然参加者も増えて需要が高まります。
実際にUSDDの影響を受け、トロンのDeFi全体の預けられている総資産額は大幅に増加し、DeFiのトータルボリュームランキングではイーサリアム、BNB(バイナンス)に次ぐ第3位まで上昇しています。
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担保比率が高い
担保比率が非常に高いのもUSDD(Decentralized USD)の特徴の1つです。
最低担保率は流通量を大きく上回る130%で設定されています。
ステーブルコインのプロトコルは、その背景に十分な資産価値があるかどうかによって安全性が異なります。
そのため、130%に設定されたUSDD(Decentralized USD)は非常に安全性が高いと言えるでしょう。
担保比率の高い理由として、流動性の高いBTCなどのデジタルアセットもプロトコルに導入しているためです。
また、Tron DAOのウェブサイトでは保管された全ての担保資産を確認することができます。非常に透明性が高く市場の需要に合わせてアルゴリズムが供給量を調整する設計となっています。
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USDD(Decentralized USD)とTerraUSD(UST)との違い
USDD(Decentralized USD)と同様に、米ドルに連動したTerraUSD(UST)というステーブルコインも有ります。
どちらも市場の需要に合わせてアルゴリズムが供給量を調整するアルゴリズム型ステーブルコインであり、公開されているロードマップの内容も似ています。
その事から同じコインとして捉えられることも少なくありません。
では、この2つにはどの様な違いがあるのでしょうか?
大きな違いとして挙げられるのは中央集権の有無です。USDD(Decentralized USD)は運営、管理が存在しない自律分散型組織Tron DAOによって発行されています。
一方TerraUSD(UST)は、Terraform Labsという韓国企業が発行しています。
USDDは管理元が無いため破綻することがありません。つまり預けていた通貨を失うリスクが非常に少なくなります。
その点、中央集権を持つTerraUSD(UST)は前述したようにカウンターパーティーリスクをはらんでいるのです。
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USDD(Decentralized USD)の今後について
USDD(Decentralized USD)の今後の可能性について考えてみましょう。
仮想通貨自体、ボラティリティ(価格の変動値)が非常に大きく、リスクの高い資産と言われています。
その点、米ドルに連動し比較的ローリスクに取引ができるステーブルコインの需要が拡大する可能性は大いにあり得るでしょう。
2022年3月には、金融庁が「資金決済方法の改正案」を国会に提出し、改正案の中にはステーブルコインに関わる項目も記載されていました。
メタバース等の仮想空間やNFTなど、Web3に関する技術の需要が広がればその決済手段として利用されるだけでなく、一般的に電子決済として利用されるかもしれませんね。
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まとめ USDD(Decentralized USD)について
今回はUSDD(Decentralized USD)について解説しました。
USDD(Decentralized USD)は米ドルに連動した自律分散型のステーブルコインです。
アルゴリズムによって価格が調整され、一般的な仮想通貨よりボラティリティが低くローリスクに取引できるという魅力を持ちます。
とはいえ、リスクがゼロとは言い切れません。しっかり理解をしたうえで購入するようにしましょう。
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