Internet Computer (ICP)という仮想通貨をご存知でしょうか?
ICPはクラウドサービスの分散化を目的とした仮想通貨です。
本記事では、Internet Computer (ICP)の特徴や今後の展望について解説します。
なお、国内取引所で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、コインチェックなどの国内取引所で仮想通貨を購入し、バイナンスなどの海外取引所に送金して、購入することができます。
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この記事でわかること
Internet Computer (ICP)とは?
Internet Computer (ICP)は、クラウドサービスをブロックチェーン上に構築するプロジェクト及び、仮想通貨です。
現在のクラウドサービス市場は、AmazonやGoogleが独占しており、一部の企業に個人情報が集中している中央集権型となっています。
中央集権型には個人情報の漏洩リスクや手数料の集中といった問題があり、これを解決するのが、Internet Computer (ICP)です。
Internet Computer (ICP)は、分散型のクラウドサービスを提供することで、情報が一部の企業に集中しないように管理することを目指しています。
仮想通貨ICPは、取引手数料の支払いや、ネットワーク参加者への報酬として使用されます。
Internet Computer (ICP) の価格推移
Internet Computer (ICP) のチャートです。
2023年9月現在、直近の価格推移は上記の通りとなっています。
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Internet Computer (ICP)の特徴
Internet Computer (ICP)の主な特徴は以下の3つです。
- 非中央集権的な分散型のクラウドサービスを提供
- ガバナンスに参加できる
- ICPとビットコイン(BTC)ネットワークが統合
それぞれを解説します。
非中央集権的な分散型のクラウドサービスを提供
Internet Computer (ICP)のクラウドサービスは、ブロックチェーン上に構築することで、ユーザのデータを非中央集権的に分散して管理することを目指しています。
また、ICPのブロックチェーンは、高速でスマートコントラクトが実行できるのが特徴です。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上であらかじめ決められたルールに従って、取引を実行するプログラムを指します。
ICPのスマートコントラクトは、Webサイトと同じ速度で実行されるほど処理速度が速く、取引手数料(ガス代)もかかりません。
そのため現在普及している、イーサリアムチェーンが抱える「スケーラビリティ問題」を解決できると注目されています。
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ガバナンスに参加できる
Internet Computer (ICP)には、Network Nervous System(NNS)という分散型ガバナンスがあります。
ガバナンスとは、プロジェクトの今後の運営や管理について話し合い、意思決定の投票をする仕組みのことです。
ICPを保有しているユーザーは、ネットワーク上の「Neuron」と呼ばれる、ウォレットのような場所にICPをロック(預入)すれば、ガバナンスに参加することができます。
ガバナンスに参加したユーザーには、ロック期間終了後、ロックしたICPの数量や期間によって、報酬として新規発行されるICPが付与されます。
ICPを購入した際には、ぜひガバナンスに参加してみましょう。
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ICPとビットコイン(BTC)ネットワークが統合
Internet Computer (ICP)を開発したDfinity財団は、2022年12月6日、ビットコイン(BTC)ネットワークとの結合が完了したと発表しました。
これによりビットコインをICPのネットワーク上で扱うことが可能になり、「ブリッチ」が不要になりました。
ブリッジとは、異なるブロックチェーン間で仮想通貨を移動させることです。
ブリッジにはハッキングのリスクがありましたが、ネットワークが結合されたことにより、ユーザーはセキュリティレベルが高いままICP上で、ビットコインを扱うことができます。
また、ICP上のDefi(分散型金融)やサービスをビットコインで利用可能になることで、今後ビットコインの普及が加速するかもしれません。
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Internet Computer (ICP)とビットコインとの違い
ICPとビットコインの違いとして、発行枚数の違いがあります。
ビットコインは発行枚数が2,100万枚と決まっており、これ以上増えることはありません。
発行枚数が決まっているということは、需要が供給を上回れば、希少的価値が生まれます。
ですので、ビットコインは保有しているだけで資産となり、「デジタルゴールド」と言われています。
一方、ICPは発行枚数に上限がありません。
ICPはブロックチェーン上で構築するクラウドサービスなどのプロジェクトを展開し、情報の分散化を目的としています。
そういったサービスの取引手数料として、ICPが利用されるので、プロジェクトが拡大するにつれてICPの枚数が必要です。
なので上限を設けず、発行枚数を調整しています。
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Internet Computer (ICP)の今後について
ICPのプロジェクトは、20年先までのロードマップを提示しています。
短期的な計画しか発表しないプロジェクトが多いなか、長期的な目線でプロジェクトを進めている点は信頼できます。
またICPのネットワークは、Uniswap(分散型取引所)やNFT Studio(NFTマーケットプレイス)などさまざまなサービスに導入されています。
仮想通貨時価総額ランキング1位のビットコインとネットワークが結合したことにより、ビットコインの可能性を広げたICPのサービスはさらに拡大していくと考えられます。
クラウドサービス市場の成長や、プロジェクトが拡大していけばICPの価値も高まるので、価格の上昇が見込めるでしょう。
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まとめ Internet Computer (ICP)について
ICPは、クラウドサービスの分散型を目的とし、高速処理が可能なスマートコントラクトはその利便性から、ビットコインと結合しました。
なので、長期的に有望なプロジェクトだと言えるでしょう。
イーサリアムとの結合も視野に入れており、今後の展開に注目です。
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